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 前回は、力作905iシリーズを投入したはずのNTTドコモが、メディアの予想に反して、純増統計・番号ポータビリティの両方で依然として最下位を記録した理由について、3キャリアの「ラインアップ総体の競争力」という視点から検証してみました。

 後編では、実際の携帯電話ユーザーの端末購買傾向、そして、メディアの多くが指標としている、TCAによる純増統計、それ自体が意味するものの変化についても考察してみたいと思います。

ケータイの「レイトマジョリティ」が、わざわざ高価な905iを選ぶか?

 常日頃から携帯電話について語る専門メディアの記事を読んでいると、思わず首をひねってしまうことは1つや2つではありません。そういったもののなかでも、まず「ハイエンドモデル905iの登場=ドコモの好調」という図式をメディア自身が信じてしまっていることが極めて面妖に思えます。

 なぜなら、すでに1億契約を超えた携帯電話市場において、その全員が「携帯ネットヘビーユーザー」であるはずなどないからです。NTTドコモに関して言えば、FOMAユーザーのうちパケット定額制(パケ・ホーダイ)を契約しているユーザーは全体の3割にも満たない比率です。しかも、この比率は2年ほど前と比較すればむしろ下がってしまっています。