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 前回まで、ビジネスに用いるブログがどんなもので、実際にどのように使われているかを説明してきた。ブログが有用なコミュニケーションツールであることは、理解してもらえたと思う。そこで今回は、実際に導入・活用する際の具体的な方法を解説しよう。

 社内ブログを始める際には、どんなシステムにするのかということよりも、どんなコンテンツを掲載するのか、という点をまず考えた方がよい。前回示した事例では、業務に関連する知識を解説する文書を社内で共有することや、製品カタログ用の写真素材を社内および関連会社に配布するといったニーズがブログ導入の背景としてあった。コンテンツの性質とブログの仕組みがうまくマッチして社内ブログ導入へと結び付いたように、まずはコンテンツを出発点に考えるといい。

初めにコンテンツありき

 ただし、何がなんでもブログにすればよい、というものでもない。ブログシステムを開発・販売しているメーカーのシックス・アパートでは、ブログとWikiをうまく使い分けている。同社代表取締役の関信浩氏は、「ブログはコメント欄があるので、そこで意見交換ができます。しかしマニュアル作成やFAQなど、文章を練る場合には向きません。そのようなときは更新履歴を管理しやすいWikiを使うといいでしょう」と話す。

 要はコンテンツ次第で利用するツールを使い分けた方がよいということだ。そのためには、コンテンツの内容をよく検討し、ブログを含めた各種ツールの特徴を把握しておくべきだろう。

 社内ブログを導入するに当たり、運用方法にバリエーションがあることを理解しておくことも重要だ。昨今では情報を共有する範囲やシステムの規模に合わせ、運用方法を柔軟に選ぶことが可能だ。

 個人用のブログの場合は、ブログサービスに登録して利用することが多い。ブログサービスはコンテンツや投稿者の規模などに応じて利用料金を払う仕組みとなっており、システム構築や保守などの労力は不要となる。

 社内ブログとなると選択肢が増える。個人ブログのようにブログサービスを利用することはもちろん可能だが、社内で独自にブログシステムを構築することも可能だ(図1)。

 社内のみでブログを使う場合や、運用も社内で管理したいのなら、社内のネットワーク(イントラネット)上にブログシステムを構築することになる。そうなるとサーバーのハードウエアからソフトウエアまで用意する必要がある。多くの場合、ブログシステムを開発・販売するメーカーに協力してもらい、導入することになる。

 小規模の部署で使うなら、NASにブログシステムをプリインストールしたものも販売されているので、それを検討してもよいだろう(図2)。NASであれば部署の共有フォルダーのような感覚で利用できるので、比較的手軽に扱える。コストを抑えることもできるし、性能としても十分だろう。

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