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Simpleプロトコル

 アプリケーション・プロトコルにはいろいろなものがありますが、このうち理解が簡単で種類も多いのが、俗にSimpleプロトコルと呼ばれるテキスト・ベースのコマンドを使うプロトコルです。たとえば電子メールの送信に使われるSMTPや、メールを取得するPOPなどがこの範ちゅうに入ります。

 これらのプロトコルはTCPを使い、通信に関するエラーについては、ほとんどTCP側で処理することを前提にして作られています。

 簡単にいうと、この手のプロトコルは、以下の手順でプロトコルが進行します。

(1)クライアントがサーバーに接続
(2)サーバーが接続完了の文字列を送信
(3)クライアントが要求コマンドを送信
(4)サーバーが応答を返す
(5)上記(3)、(4)をクライアントが必要な間、繰り返す
(6)終了コマンドをクライアントが送信
(7)接続が終了する

 つまり、クライアントが「要求」(Request)と呼ばれるデータを送り、サーバーがそれに対して「応答」データを返します(図6)。要求コマンドには、サーバーにデータの転送を要求するものもあれば、クライアントがデータを送信しそれをサーバーが受信するといったものもあります。単にサーバーから情報をもらうだけではありません。

図6 俗に「Simpleプロトコル」と呼ばれるプロトコルでは、テキスト・ベースの要求、応答を使い、クライアントが要求を送信し、これにサーバーが応答を出すという形でプロトコルが進行していく。

 しかし、通信は双方が同時に開始することなく、あくまでもクライアントが要求を送信し、それに対してサーバーが応答を送信するという形で進行します。このように通信する双方が交互にしか送信しないやり方を半2重と呼びます。これはボタンを押して話すトランシーバーのようなものです。これに対して電話のように双方が同時に送信できる通信方式を全2重といいます。

 多くのアプリケーション・プロトコルがこの形式を使いますが、Simpleプロトコルの特徴は、ここでテキスト・ベースの「要求」、「応答」を使うことです。

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