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文字ベースでコンピュータを利用

 コマンドでコンピュータを利用するとはどういうことでしょうか?簡単にいえば、プログラムの実行やファイルのリスト表示などのさまざまな機能に「名前」が付いていて、この名前をキーボードから打ち込むことで実行が可能になることです。ただ、入力に間違いもあることを考え、名前を打ち込んだあと、EnterやReturnと刻印されたキーを押してから実行が始まります。なお、このEnterやReturnを押すと行の終わりを表すコードが送信されます。これは、CR(ASCIIでは16進表現で$0Dとなります)やLF(同$0A)、あるいはこの両方のコードが送信されます。これは本来プリンタの場合に、印字位置を先頭に戻す(CR:Carriage Return)、次の行へ進む(LF:Line Feed)を意味するコードです。

 また、一部、このときにNULコード($00)が送信される場合もあります。これは、プリンタが行の先頭まで戻るのに時間がかかるため、この間に印字動作をさせないように、何もしないコードを送っていたからです。

 さて、ユーザーが入力した文字(コマンド)を解釈して実行するのはOSの一部であるシェルと呼ばれるプログラムです。実際には、メーカーやOSなどによりさまざまな名称が付けられていますが、これらを総称してシェルといいます。シェルは「外皮や殻」という意味で、OSの中心となる部分をカーネル(果実の中にある固い部分、仁または種のことや原子核という意味です)ということと対比して付けられた名称です。

 このシェルは、ユーザーの入力を端末に応じて処理(たとえばバック・スペースで1文字を削除するなど)する、プログラムを実行するなどの役割を持ちます(図3)。コマンド・ラインでコンピュータを使うとは、このシェル・プログラムを利用することになります。

図3 端末が使われていたとき、コンピュータは文字を使ったコマンドで操作していた。このときにユーザーの入力したコマンドを解釈して実行するプログラムをシェルという。