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ネゴシエーション

 NVTは、最低限の機能しか持たず、このため、高機能な端末を想定して作られたアプリケーションや、全2重通信が可能なネットワークの特徴を生かすことができません。そこで、「オプション」という形で、NVTの機能を拡張したり、クライアント側とサーバー側が情報を交換したりできる仕組みを提供しています。このオプションには、それぞれコードが割り当てられており、これはIANA( Internet Assigned Numbers Authority)に登録することで利用できるようになります。このため、Telnetのオプションについては多くのRFC(Request for Comments)が作られています。

 オプションには、有効、無効の2つの状態があり、これをネゴシエーションという方法で制御します。なお、NVTの初期値は、すべてのオプションが無効になった状態です。

 オプションを有効、無効にするには、[IAC][WILL/WONT/DO/DONT][option]というコードを送ります(図7)。これを受け取った側は、自分の状態に合わせてその可否を同じ形式で戻します。[WILL/WONT/DO/DONT]は、4種の1バイトのコードで、自分または相手に対してオプション(オプション番号[option]で指定)の有効、無効を指定するものです。自分が持っているオプション機能を、有効、無効にする場合と、相手が持っているオプション機能を有効、無効にする場合の4通りの要求があり、これに対して相手の同意を得るわけです。

図7 Telnetでは、さまざまな機能のオン/オフを、ネゴシエーションを使って実施する。これは、相手に機能(Telnetではオプションという)の有効、無効を依頼したり、自分がオプションを有効にしたりする、しないについての許可を求めるもの。

 このネゴシエーションはいつでも実行でき、また、1つのオプションを何度でも、有効、無効と切り替えることもできます。

 ただし、双方が無限のネゴシエーションを繰り返さないようにネゴシエーションについてはいくつかのルールが決められています。

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