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 米マイクロソフトは2006年6月15日(米国時間)、ビル・ゲイツ会長が2008年7月に第一線を退く予定であることを明らかにした。理由は、同氏と夫人が運営する慈善団体「Bill & Melinda Gates Foundation」の活動に注力するため。引退後も会長職にはとどまり、相談役として同社とかかわり続ける。

 ゲイツ氏が務めているチーフ・ソフトウエア・アーキテクトの職は、現在同社のCTO(最高技術責任者)を務めるレイ・オジー氏が引き継ぐ。また同じくCTOの職にあるクレイグ・マンディ氏が、研究戦略部門の責任者となる。2年後のゲイツ氏引退に向けて、少しずつ業務を移行していくという。

 ゲイツ氏は2006年4月の来日時にも、将来は社会貢献活動に時間を費やすつもりであると発言していた(関連記事)。今回の引退についてゲイツ氏は「これは私にとって厳しい決断だった」としながらも「情熱を傾けられる、重要でチャレンジングなものが2つもあって幸せだ。今後もマイクロソフトの進む道がこれまで通り明るいものであることを、固く信じている」とコメントしている。

 ゲイツ氏の後継となるオジー氏は、元々米ロータス・デベロップメントの技術者。「Lotus Notesの父」として知られる。1997年には米グルーブ・ネットワークス社を設立し、P2P型の情報共有ソフトウエアを開発してきた。2005年に同社をマイクロソフトが買収したのを機に、オジー氏がマイクロソフトのCTOに就任した。

 クレイグ・マンディ氏は、1992年にマイクロソフトに入社。Windows CE、ハンドヘルドPCなどパソコン以外の分野を主に担当してきた。マイクロソフトが全社方針として掲げた「Trustworthy Computing」を最初に推進したことでも知られる。