PR

 近年、Web関連の技術が発展し、パソコンにインストールする“ローカルアプリ”と比べても遜色ない“Webアプリ”が増えている。Webブラウザー上で動画を編集したり、ゲームを楽しんだりできるようになった(図7)。しかし、そのWebアプリが正しく動作しない場合がある。

 高度なWebアプリを実現するために開発されている技術が「HTML5」だ。標準化団体W3C(World Wide Web Consortium)が仕様を策定している、次世代のWeb記述言語である。

 ただ、HTML5の仕様はまだ完全には固まっていない。WebブラウザーではChromeやFirefoxが先行してHTML5対応を進めている。マイクロソフトも、旧バージョンの「Internet Explorer 8」ではHTML5対応アプリが動作しなかったが、「Internet Explorer 9」では対応を図った。しかし、その実装のレベルはまちまちで、同じWebアプリでも挙動が異なる場合があるのだ。

 当面は、同じHTML5のコンテンツでも、あるWebブラウザーでは動作するが、別の種類のWebブラウザーでは正常に動かないといった事態が起こり得る。Webアプリが動かなかったり挙動がおかしいと感じたりしたら、別の種類のWebブラウザーで試してみるのが得策だ。

●異なる種類のWebブラウザーで試してみるのも手
図7 旧バージョンの「Internet Explorer(IE) 8」(左)はHTML5を使って開発されたWebアプリが動作しない。HTML5に対応しているIE 9やFirefox、Chrome(右)であれば動作する
図7 旧バージョンの「Internet Explorer(IE) 8」(左)はHTML5を使って開発されたWebアプリが動作しない。HTML5に対応しているIE 9やFirefox、Chrome(右)であれば動作する
[画像のクリックで拡大表示]