故障でパソコンが突然動かなくなった──。忙しい日々を過ごしているビジネスパーソンであれば、身も凍るような緊急事態。仕事を継続するには、素早くパソコンを復旧しなければならない。そのためには効率的にメーカーの修理を利用する手段を知っておく必要がある。
まずは焦りは禁物。落ち着いて本当に故障しているのか確認しよう。あるメーカーによると、「修理の問い合わせの中で、約4割は故障ではなく、別の方法で解決する」という。
修理に出すべきか、それとも別の解決手段があるのか。問題を切り分けるには、メーカーのWebページにある故障診断ツールを利用すると便利だ。画面に表示される設問に回答し、ユーザーが指示に合わせて設定や操作の確認をしていくことで修理の必要性を診断できる。NEC、東芝、富士通などが提供している。
メーカーによってはパソコンにハードウエアの故障を診断するツールが付属しているので、それを試してみる手もあるだろう。
最短3日で製品が戻る
明らかに故障だと判断できた場合は、修理の手続きに入る。メーカーに電話で修理を依頼すると、宅配便でパソコンを引き取るサービスが利用できる(図2左)。最近では、NEC、エプソンダイレクト、東芝、パナソニックのように、修理拠点での作業を24時間以内に終わらせることを目標としているメーカーが増えてきた。その場合は引き取りに1日、修理に1日、ユーザーへの返送に1日と最短3日でユーザーの手元にパソコンが戻ってくる。
販売店の店頭でも修理の製品を受け付けている(図2右)。販売店が配送の手続きをこなし、メーカーからの連絡事項をユーザーに伝えることになるため、メーカーが直接引き取る場合と比べると時間がかかる場合もある。ただ、休日でも営業時間中であれば、気軽に持ち込めるというメリットがある。
とにかく急いで直したいという人に向けた修理の拠点を設けているメーカーもある。例えば、パナソニックや東芝は東京・秋葉原に修理の拠点を設けており、製品を持ち込むことで即日修理ができる(図3)。