メールの送受信は、決められた通信手順(プロトコル)に従って行われる(図1)。メールソフトから送信側メールサーバーへの送信、送信側メールサーバーから受信側メールサーバーへの送信には、「SMTP」と呼ばれるプロトコルが使われる。
受信側では、「POP」や「IMAP」と呼ばれるプロトコルが使われる。最新のバージョンが、それぞれバージョン3およびバージョン4であるため、「POP3」や「IMAP4」と呼ばれることもある。
Webメールを利用している場合には、Web閲覧のプロトコル「HTTP」を使って、Webブラウザーでメールを読むことになる。
以上のうち本特集では、メール専用のプロトコルであるSMTP、POPおよびIMAPを解説する。
前述のように、メールの送信と受信では異なるプロトコルを用いるので、異なるメールサーバーを利用することがほとんど。このためメールソフトでは、受信メールサーバーと送信メールサーバーを、それぞれ設定する必要がある(図2)。
これらの設定が誤っていると、メールの送受信に失敗する。パソコンやメールソフトを変更した場合などにトラブルが発生したときには、まずはこの設定を確認しよう。