次に、メールの「中身」を見ていこう。メールの実体は、必要な情報をまとめたテキストデータの固まり(図1)。受信側のメールソフトはそのデータを解釈し、送信者名や件名、本文、添付ファイルなどを、ユーザーが読みやすいように表示する。
メールのデータは、「ヘッダー」「本文」「添付ファイル」の3パートに分けられる。ヘッダーには、そのメールに関する情報が記述されている(詳細は後述)。送信側のメールソフトや、経由したメールサーバーによって付与される。
本文のパートには、文字通り、本文が記載されている。HTMLメールでは、Webページと同様にHTMLで記述した文章が記載される。
添付ファイルのパートには、添付ファイルをASCII文字(半角の英数字や記号)に変換(エンコード)した文字列が記載される。インターネット経由では、画像や動画などのバイナリーデータ(2進数で記述したデータ)を、そのまま送れないためだ。変換方式としては、「Base64」と呼ばれる方式を使うことが多い。
ほとんどのメールソフトやWebメールサービスでは、送られてきたメールの生データ(ソース)をそのまま表示できる(図2)。