「Bluetooth」は、主にパソコンやスマートフォンに周辺機器をつなぐための通信規格。無線LANのIEEE 802.11b/gと同様に2.4GHz帯の電波を使う。電波の周波数を小刻みに変更する周波数ホッピングという仕組みで通信する。ノイズの影響で一部のデータが受信できなかった場合でも、周波数を変更して即座に再送信できるようにしているのだ。
Bluetoothの機能を表す要素としては、「Class」「バージョン」「モード」「プロファイル」と4つの項目がありややこしい。1つずつ説明しよう。
Classは通信可能な距離を示す。製品の仕様表に書かれていることが多い。Class1は100m、Class2は10m、Class3は1mとなる。
バージョンとモードは「Bluetooth 2.1+EDR」のようにセットで表示することが多い。バージョンは規格の新しさを示す。新しい方がより多くのモードに対応する。モードは、通信速度や省電力機能の対応を示す。
省電力のLEモードを追加
1999年に登場したBluetooth 1.0は通信速度が1Mbps。バージョン2.0(Bluetooth 2.0)では最大3Mbpsの「EDR(Enhanced Data Rate)」モードに対応した(図1)。
バージョン3.0では、最大24Mbpsとした「HS(High Speed)」モードを追加した。大容量のデータをやり取りするときには、その機器が備える無線LANの送信機能を利用するという仕組みになっている。