PR

 「WiMAX」は、パソコンなどの機器が、無線LANよりも広い範囲で快適にネット接続できることを目指した無線技術。KDDI系列のUQコミュニケーションズがサービス展開している。通信速度は基地局から端末への下りが最大40Mbpsで、上りが最大15.6Mbps。

 最近ではWiMAX機能を標準で搭載するパソコンが増えつつある。例えば、2012年春モデルでは東芝のUltrabook「dynabook R631」やパナソニックの「Let's note」シリーズなどのモバイルノートがWiMAXの通信機能を備える。13.3型や15.5型液晶のスタンダードノートで搭載した製品もある。これらのパソコンでWiMAXを利用するには別途サービスの契約が必要だ。ほかにもKDDIのスマートフォンでWiMAXに対応する機種が増えている(図1)。

 さらに高速化した次世代サービス「WiMAX 2」の開発も進んでいる。通信技術は「IEEE 802.16m」として規格化されており、通信速度は理論値で最大330Mbpsとなる。周波数の幅や、MIMOの本数を増やすことで高速化する。規格上は周波数幅が最大40MHzとなる。UQコミュニケーションズは20MHz幅で最大165Mbpsのサービスを予定する。2013年のサービス開始に向け、試験を開始している(図2)。

●パソコンを中心にWiMAX対応機器が増えつつある
図1 ノートパソコンの上位機種でWiMAX機能を内蔵する製品が増えつつある。モバイルルーターのほか、一部にはタブレットも対応機器が登場している
図1 ノートパソコンの上位機種でWiMAX機能を内蔵する製品が増えつつある。モバイルルーターのほか、一部にはタブレットも対応機器が登場している
[画像のクリックで拡大表示]

●次世代のWiMAX 2が2013年に登場
図2 次世代のWiMAX 2の試験を開始している。サービス開始は2013年の予定
図2 次世代のWiMAX 2の試験を開始している。サービス開始は2013年の予定
[画像のクリックで拡大表示]