PR

高速インタフェースの主役はどっち?
USB 3.0、Thunderbolt……(PCインタフェース)

 2000年に登場して以来、幅広く利用されているUSB 2.0。データ転送速度は480Mbpsと、当時としては高速であったが、HDDの高速化やSSDの普及が進んだ現在は性能不足の感が否めない。そのため、ここ数年はより高速な次世代規格へのシフトがパソコンで起きている。

 それが、USB 2.0の後継であるUSB 3.0と、米インテルと米アップルが開発したThunderboltだ(図1)。USB 3.0は2010年、Thunderboltは2011年にパソコンで初採用された。

●USB 2.0に替わる高速仕様
図1 2つの高速インタフェースの主な仕様。どちらも理論上の転送速度はUSB 2.0(480Mbps)の10倍以上と高速。Thunderboltは複数のプロトコルを扱える点も特徴だ
図1 2つの高速インタフェースの主な仕様。どちらも理論上の転送速度はUSB 2.0(480Mbps)の10倍以上と高速。Thunderboltは複数のプロトコルを扱える点も特徴だ
[画像のクリックで拡大表示]

 USB 3.0は、データ転送速度をUSB 2.0の約10倍になる5Gbpsに引き上げた規格。USB 2.0との互換性もあり、既存のUSB 2.0機器やケーブルをUSB 3.0端子につなぐことも可能だ。ただし、USB 3.0の速度を引き出すには、パソコンと機器の両方がUSB 3.0に対応し、専用のケーブルでつなぐ必要がある。

 一方、ThunderboltはUSB 3.0よりも高速だ。1本のケーブルに2つのチャンネル(伝送路)を備え、1チャンネル当たりの転送速度は10Gbpsになる。接続ケーブルは銅線と光ケーブルの2通りだが、大半は銅線タイプだ。

 Thunderboltの最大の特徴は、通信プロトコルとして既に普及しているPCI Expressの信号と映像出力用であるDisplayPortの信号の両方が扱える点。外付けHDDやディスプレイといった信号が異なる機器であっても、区別することなくつなげられる。デイジーチェーン(数珠つなぎ)にも対応する。パソコン側の端子に空きがなくても機器を最大6台まで、つないだ機器の先につないでいけるので利便性が高い(図2)。

●Thunderboltは複数の機器を接続しやすい
図2 Thunderboltは、1本のケーブルに汎用のデータ信号と映像信号を混在可能。6台までの機器をデイジーチェーン(数珠つなぎ)で結ぶことができる *アップル製のディスプレイおよびMacのみ
図2 Thunderboltは、1本のケーブルに汎用のデータ信号と映像信号を混在可能。6台までの機器をデイジーチェーン(数珠つなぎ)で結ぶことができる *アップル製のディスプレイおよびMacのみ
[画像のクリックで拡大表示]

 実際に、パソコンから外付けHDDへのファイル転送時間を計測したところ、USB 3.0もThunderboltもUSB 2.0の半分以下の時間で終了した(図3)。パソコンからSSDへのファイル転送では、ThunderboltはUSB 3.0に比べて約1.5倍も速い。USB 3.0の性能は、HDDであれば十分だが、高速なSSDに対しては不足していた。

●高速なSSDほど速度差は歴然
図3 パソコンのRAMディスクにあるファイルをそれぞれのインタフェースで外付けしたドライブにコピーした。いずれの場合もThunderboltが最も速く、特にSSDでは時間が格段に短縮した
図3 パソコンのRAMディスクにあるファイルをそれぞれのインタフェースで外付けしたドライブにコピーした。いずれの場合もThunderboltが最も速く、特にSSDでは時間が格段に短縮した
[画像のクリックで拡大表示]

 Thunderboltは先進的な仕様である一方で、全般に対応製品の価格が高いのが難点だ。接続ケーブルだけで3000円程度する。製品数も少ない。この点では、既存のUSB 2.0も使えるUSB 3.0に分がある。