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 パソコンにおける周辺機器の接続だけでなく、携帯機器の充電用や携帯機器での周辺機器の接続にも使われているUSB。正しく活用し、間違いなく製品選びできるように規格の基本や現状について把握しておこう。

さまざまなUSB規格
それぞれの意味と特徴は?

 USBとひとまとめにしても、実際は本筋の規格や、拡張として別途まとめられた規格などが複数ある。内包関係は別にして、キーワードとしてのUSBの規格をまとめたのが図1だ。USB 2.0は2013年時点で、USBとしては最も普及しているとみられる規格だ。USB 3.0はUSB 2.0の後継として登場した規格。2013年4月時点では、ストレージ機器を中心にUSB 3.0の採用が進んでいる(図2)。

●さまざまなUSBの規格の概要
図1 USBには、本筋である規格のほかに、拡張としてさまざまな仕様が盛り込まれている。2013年4月時点の最新はUSB 3.0。拡張仕様で新しいのはUSB Power Delivery。2012年に定められた
図1 USBには、本筋である規格のほかに、拡張としてさまざまな仕様が盛り込まれている。2013年4月時点の最新はUSB 3.0。拡張仕様で新しいのはUSB Power Delivery。2012年に定められた
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●主なUSB機器とおよその価格
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図2 USBは、パソコンと周辺機器を接続するインタフェースとして幅広く使われている。ストレージ機器はUSB 3.0への対応により高速化が進んだ。無線のインタフェースは送受信機が小型化し、指先に乗るほどになっている
図2 USBは、パソコンと周辺機器を接続するインタフェースとして幅広く使われている。ストレージ機器はUSB 3.0への対応により高速化が進んだ。無線のインタフェースは送受信機が小型化し、指先に乗るほどになっている
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 USBは信号の伝送だけでなく、電力も供給できるため、携帯電話やスマートフォン、ゲーム機などの携帯機器が充電用にUSB端子を利用することもある。こうした利用動向を受けて、改めて規格化されたのがUSB Battery Charging(USB BC)だ。2013年時点の最新規格はリビジョン1.2(BC 1.2)。USB 3.0よりも高い1.5Aで電力を供給できる。

 USB Power Delivery(USB PD)は2012年に策定された。USBのケーブルを使って最大100Wの電力を供給できるようにした(詳細は後述)。USB On-The-Goは、周辺機器間でデータをやり取りする規格。ワイヤレスUSBは、近距離無線通信の技術を使ってUSB機器を接続する規格。アダプターが高価だったこともあり、ほとんど普及していない。