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 IEEE 802.11ac(Draft)に対応した製品が2013年3月以降、続々発売されている。製品のタイプや性能はさまざまあるので、利用方法や価格をよく見極めて選びたい。

 最高性能となる通信速度1.3Gbpsの製品としては、バッファローの「WZR-1750DHP」シリーズ、NECアクセステクニカの「Aterm WG1800 HP」シリーズが選択肢になる。今後、アイ・オー・データ機器も1.3Gbpsに対応した製品を発売する予定だ。

 現在、子機側で1.3Gbpsに対応した製品がないので、親機となる製品を2台組み合わせ、1台を子機モードに設定して通信を行う。子機とパソコンはLANケーブル(イーサネット)で接続する仕組みだ。こうした設置方法のため、ノートパソコンで使うのはやや面倒。また、2台セットの製品は両社とも実勢価格で3万円台と、高価であることは否めない。

867MbpsのUSB子機も

 最大通信速度がワンランク下の867Mbps(バッファローは866Mbpsと表記)となる普及タイプもある。バッファロー「WZR-1166DHP」シリーズ、NECアクセステクニカ「Aterm WG1400HP」シリーズだ。ともにUSB接続の子機をセットにしたモデルを用意しており、ノートパソコンなどで利用したいなら、現実的な選択肢になる。現行の11n対応製品(通信速度は最大でも450Mbps)に比べ、規格上は約2倍の通信能力がある。容量の大きいファイルを日常的に読み書きするのでなければ、実用上のストレスを感じることはまずないだろう。USB子機がセットになる製品の実勢価格は2万円強だ。

 なお、親機のサイズの点ではNECアクセステクニカ製品の方がバッファロー製品より小さく、設置スペースの点では有利(図1)。半面、バッファロー製品はスマートフォンで無線LANの設定ができる「Wi-Fiリモコン」機能などを備えており、使い勝手の面で工夫している(図2)。

●親機サイズに差
図1 NECアクセステクニカの親機は小型設計。バッファロー「WZR-1750DHP」(左)の幅34×高さ212×奥行き183mmに対して、NEC「Aterm WG1800HP」(右)は幅33×高さ170×奥行き111mmとなる
図1 NECアクセステクニカの親機は小型設計。バッファロー「WZR-1750DHP」(左)の幅34×高さ212×奥行き183mmに対して、NEC「Aterm WG1800HP」(右)は幅33×高さ170×奥行き111mmとなる
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●スマートフォンで設定が可能
図2 バッファローの11ac対応親機は、スマートフォンで初期設定、高度な通信設定などができる「Wi-Fiリモコン」機能に対応している
図2 バッファローの11ac対応親機は、スマートフォンで初期設定、高度な通信設定などができる「Wi-Fiリモコン」機能に対応している

 アイ・オー・データ機器の「WN-AC733GR」は実勢価格1万円前後と、費用を抑えて11acを導入するのに向いた製品。通信速度は最大433Mbpsとなる。同社はUSBスティックタイプの子機でも433Mbps対応の低価格製品(実勢価格5000円前後)を発売している。

 11acに対応した無線LAN親機を導入したとき、注意したいのは11nの子機と通信した場合の速度。通常、1.3Gbpsの親機はアンテナを3本内蔵している。867Mbpsの製品なら2本、433Mbpsの製品なら1本だ。11nの通信性能はアンテナ1本当たり150Mbpsとなるので、3本内蔵なら最大通信速度は450Mbps、2本なら300Mbps、1本なら150Mbpsとなる。例えば、前述のアイ・オー・データ機器WN-AC733GRはアンテナが1本のタイプなので、11nで利用したときには最大通信速度が150Mbpsとなる。もし、従来300Mbps以上の11n環境を利用していたなら、性能ダウンになってしまうので、気を付けよう。

 なお、ここで紹介した「11ac(Draft)」対応製品とは別に、11ac技術に一部だけ対応した製品が2012年、各社から発売されている(詳しくは次章参照)。既に大半が販売終了となっているが、最大通信速度が600Mbpsであるなど性能に差があるので、注意したい。