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忘れられる権利

インターネットで公開済みの個人情報の削除などを請求できるとする権利。欧州司法裁判所は2014年5月、米グーグルに検索結果からの情報の削除を命じる判決を下した。

 「Google」など検索サイトに個人の氏名を入力して検索すると、ずっと昔から直近まで、インターネット上に存在するその人の情報が即座に表示される。しかし、そこに過去の不祥事など不名誉な内容が含まれていると、いつまでも残るその情報の存在が、当人には大きな苦痛になる。何年も前のことなら、事実であっても忘れ去りたい過去だ(図1)。

●知られたくない個人情報が検索結果に表示される
図1 検索サイトではキーワードとそれを含むWebページとの対照表であるインデックス(索引)を作成し、それを基に検索結果を表示している。自分に関する不名誉な情報のあるWebページがインデックスに含まれていれば、検索結果に表示され、多くの人にアクセスされてしまう。検索サイトの運営者に対してこのような情報の削除を求められるかが裁判で問われた
図1 検索サイトではキーワードとそれを含むWebページとの対照表であるインデックス(索引)を作成し、それを基に検索結果を表示している。自分に関する不名誉な情報のあるWebページがインデックスに含まれていれば、検索結果に表示され、多くの人にアクセスされてしまう。検索サイトの運営者に対してこのような情報の削除を求められるかが裁判で問われた
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 こうした過去の個人情報の扱いについて提唱されたのが「忘れられる権利」。「人間は昔のことは忘れるが、コンピューターは忘れない。インターネット時代のプライバシー権として、新たに必要になった権利だ」(ネット上の情報削除問題に詳しい、 小笠原六川国際総合法律事務所の神田知宏弁護士)。