今回は、Windows用FTPクライアントとして有名な「FFFTP」と連携して、Webコンテンツを一括バックアップするツールを作ってみます。そして、それを定期的に実行するように設定してみます。
自分でホームページやブログ、Wikiを運営されている方は、どのようにWebサーバーのバックアップを取っているでしょうか。ふと思い出した時だけ、FTPソフトなどで一気にローカルPCにバックアップなどを取っているという具合でしょうか。多くのWebサーバーのホスティングサービスでは、コンテンツのバックアップはユーザー自身で行うことになっています。そのため、一度サーバーで障害が発生すると、せっかくのコンテンツが消えてしまう場合もあります。
私もいくつかのサイトをレンタルサーバーのホスティングを利用して運営しているのですが、過去に数回、そうしたトラブルに遭遇しました。ちょうど、本連載の49回目で「Webコンテンツを一括バックアップするツール(FTP)を作ろう」を書いた背景には、なでしこの掲示板のログがサーバーの障害で消えてしまうというトラブルを経験した後でした。
実は、今回、再度こうして、Webコンテンツのバックアップの記事を書くのに至ったのは、つい先日、再び、サーバーの障害があって、真っ青になるという事態がおきたからです。バックアップは大切です。しかしながら、幸いにも、上記のツールでバックアップを取ってあったのと、障害が起きたマシンのハードディスクからデータを救出することができたので、すぐに復旧することができました。
そこで、今回は、さらに確実にバックアップを取るために、Windows用のFTPクライアントとして定番のツールである「FFFTP」となでしこを連携させて、毎日、定期的にバックアップを行うように設定するところまで紹介しようと思います。
モチはモチ屋に。FTPは、FFFTPに任せれば安心!
そもそも、連載の49回で作ったプログラムは、なでしこの「FTPフォルダダウンロード」命令を利用したバックアップツールでした。この命令は非常に手軽にフォルダのバックアップができるので便利なのですが、専用のFTPツールに比べると設定できる項目も少なく、気が利かない部分もあります。そこで「FFFTP」をコマンドラインから実行することで、細かな設定やダウンロードなどの主な部分を「FFFTP」を用いて行い、その後の処理や連続実行などの動作をなでしこで制御するようにしました。