PR

 よく聞かれる質問の1つに、「読むべき本はどうやって探しているんですか?」というものがあります。

 これについては、3つほど方法があります。1つは、好きな著者を見つけて、最新刊から徐々にさかのぼるという方法です。

 本というのは相性であり、いい本との出会いは、いい人との出会いと同じ。逆に言えば、相性が悪い本と格闘するのは、相性の悪い人と長い時間やりとりするようなもの。もちろんそうした経験も重要ですし、そういうストイックで厳しい道を好む人もいますが、多くの人は、やはり相性のいい本と付き合いたいと思っているはず。その相性のいい本と出会う確率を高めるには、相性のいい著者を見つけることが一番の近道です。

 その著者を見つけたのなら、徐々に過去へとさかのぼることをお勧めします。心底気に入ったのであれば、いきなりデビュー作に飛びついてもいいのですが、時代背景も違いますし、著者も長いキャリアの中で変貌を遂げています。そのギャップをできるだけ減らすためにも、新しいものから順に攻略することをお勧めします。

 そうして読んでいくと、「最新刊のあのアイデアのもとは、ここにあったのか!」というような、まるで推理小説の伏線探しのような楽しみも生まれてきます。こうなってくると、さらに読書スピードが加速し、相性のよさが、愛情へと変化していくのを感じるはずです。

 さて2つ目にお勧めする方法が、よく言われることですが、本の最後にあげられている参考文献を読み進める方法。これは著者というよりも、その分野に対しての愛を深めることのできる方法です。参考文献を使って書かれた本を読んでいるので、参考文献に当たったときも、「ああ、これが元ネタか!」という発見とともに読み進めることができるはず。まるで川をさかのぼり、上流の山奥へと探検する気分です。

 この2つの方法はお勧めなのですが、しかし一方で、どうしても分野の偏りが出てきてしまう問題があります。読書のレパートリーの広さがそのまま、人格的な広がりということではありませんが、しかしあまり偏っても、知的成長にはよくなさそうです。

 そこで最後の方法、「知人から薦められた本をだまされたと思って読む」という方法を活用します。自分の趣味でなくても、知人が薦めるには何が意味があるはずです。もしつまらなくても、「こんな本が好きなのか」という知人をより深く知るきっかけにはなるはずです。僕の場合、薦められたら条件反射のように、すぐAmazon.co.jpで購入してしまいます。