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 小学校6年生の洋子さんが理科で自然災害のことを調べようとウェブページを見ていると、地震のウェブページが開きました。何気なく読んでみると、「われわれの研究によると、来月1日か2日に関東に大きな地震がおきる」と書いてありました。ほんとかなと思ったのですが、ウェブページを発信しているのは東京地震研究所というところでした。研究所が言っているなら本当だと考え、洋子さんは次の日学校で友達に来月地震が来ることを教えてあげました。
 しかし、その月の1日も2日も地震はおきませんでした。そして友達からは「ウソつき」と言われてしまいました‥‥。

解説

 インターネットは新聞やテレビとちがい、だれでも簡単に世界中に情報を発信することができます。しかも、内容がまちがっていないか相談したり、チェックしたりする人もいません。つまり、個人や団体が書きたいことをかってに書いて発信できるわけです。それは、すべての情報が正しいとは限らないことを意味します。では、正しくない情報とはどんな情報でしょうか。まとめると次のようになります。

(1)わざとウソをついている情報。
(2)じょうだんで書いたことが本当にみえる情報。
(3)かんちがいでまちがった情報。
(4)古いままの情報。
(5)かたよった考え方をした情報。
(6)思いこみによる情報。

 洋子さんが見たウェブページは、(5)(6)にあたります。この研究所は自分たちの研究が一番正しいと信じて「地震がおきる」と公表していたわけです。それを読んだ洋子さんは本当だと信じこんでしまい、友達に話してしまったのです。

情報にまどわされないために

 このように、さまざまな情報があるインターネットでは、自分にとって役に立つ情報か、正しい情報かは自分で判断しなければなりません。その判断力がないと、本当に情報を活用しているとはいえません。では、情報にまどわされないためにはどうすればいいのでしょうか。

○すぐにすべてを信じない

 情報を利用するときは、「ほんとに正しいかな?」と、いつも考えましょう。

○確認する

 たとえば、2つ3つのウェブサイトを調べ、どれも同じ情報だったら信頼できるとか、本や図鑑でも調べてみましょう。

○自分もやってみる

 自分にもできることであれば、じっさいにやってみることで情報の信頼性が高まります。まして、自分でやっていることなので、自分なりの情報も追加できます。

○複数の考えを比べてみる

 戦争や宗教、政治などの世界では、それぞれの団体がみんな自分は正しいと言っています。一方の情報だけを見て「そうなんだ」と思いこまずに、もう一方の情報も見て、最後には自分自身で判断しましょう。

保護者の方へ

情報の真偽を判断できる力を育てよう

 子どもたちは、めんどくさがって情報の裏付けをとることをしたがりませんが、インターネットの情報を利用して学習のまとめやレポートを作成していたら、ぜひ「この情報は正しいの?」と声をかけてみてください。そこで子どもたちは、ハッと気がつくはずです。

 情報の真偽を判断するのは、最後は自分一人です。いつまでも親や先生がアドバイスをしてくれるわけではありません。子どもたちには、ぜひたくさんの経験を通して、情報の真偽を判断できる力を身につけてもらいたいものです。