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 小学校5年生の愛子さんはインターネットのウェブページで社会のことで調べていました。検索したリストを順番にクリックしていくと、突然はだかの女の人の画像がたくさんのっているページが出てしまいました。びっくりしてすぐにブラウザーを終了したのですが、なんだかとても気分が悪くなってしまいました。
 お父さんが会社から帰ってきたのでそのことを話すと、お父さんは「そうか。それならフィルタリングというソフトを入れるようにしよう」と言いました。フィルタリングソフトとは一体何でしょうか。

解説

 このケースのように、見ようと思ってもいないのにリンクをたどって進んだだけで大人のページや気味の悪いページが表示されることがあります。インターネットではだれでも簡単に情報発信ができるので、子どもにとってふさわしい情報もあればふさわしくない情報もあるのです。そして、それらの情報はすべて、大人も子どもも同じようにアクセスできる状態になっているのです。これは気をつけなければいけません。

 さて、愛子さんの場合は、大人のページが表示されたのですぐにブラウザーをとじました。これはいいことです。おもしろそうだと軽い気持ちで見てしまい、気分が悪くなって何日も食事ができなくなった子もじっさいにいます。けっしておもしろ半分や軽い気持ちでアクセスしてはいけません。そこで、子どもに見せたくないページをブロックしてくれる仕組みが考えられました。それがフィルタリングです。

フィルタリングとは

 大人のページや暴力、麻薬など、子どもに見せたくない、見てほしくないウェブページを表示されないようにする仕組みを「フィルタリング」といい、そのためのソフトをフィルタリングソフトといいます。フィルタリングの方法には大きく分けて3つの方法がありますが、家庭で使えるのは(1)と(2)の方法です。(3)の方法は、主に学校で使われています。

(1)フィルタリングソフトを購入する

 市販のフィルタリングソフトを購入し、パソコンにインストールします。どのウェブページを見たかとか、どの時間に使ったかなども細かく記録できるし、インターネットを使う時間を制限することもできるので、インターネット依存などの防止にもなります。

 ほとんどの製品はウィンドウズ版になってしまいますが、マック版の製品もあります。

(2)プロバイダーのサービスを利用する

 フィルタリングサービスを行っているプロバイダー(自宅をインターネットにつないでいる会社)が増えているので、それを利用する方法もあります。機能の更新などは自動で行われるのでお任せで利用できます。ただし、このサービスはすべてのプロバイダーが行っているわけではありません。プロバイダーのウェブページを確認するか、直接プロバイダーに問い合わせてください。

(3)サーバーでフィルタリングする

 多くの学校で導入されているのがこのタイプです。学校とインターネットをつなぐ機械(サーバー)にフィルタリングソフトをインストールすることで、子どもにふさわしくない情報をブロックします。

保護者の方へ

親子で話し合ってインストールしましょう

 (1)のフィルタリングソフトは何社からも発売されていて、1本6000円~1万円ぐらいで購入できます。どのソフトも「小学生向け」「中学生向け」など、簡単に設定ができます。(2)のプロバイダー方式の料金は無料のものから月額300円ぐらいですが、無料サービスでは機能が落ちることもあります。有料サービスは市販のフィルタリングソフトとほぼ同じ機能があるので、市販のソフトを購入するより安くなることもあります。

 いずれの方法にせよ、子どもにしてみれば、親がこっそりインストールするのは何だか信用されていないみたいでいい気分はしないはずです。子どもを守るためにインストールするのだということを説明して、親子で話し合った上でインストールすることがうまくいくコツです。