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 中学1年生の昭典さんのお父さんは、先月無線LANのセットを買ってきました。さっそく接続してみると、とても簡単にインターネットにつながったので、そのまま使っていました。
 それから数カ月後、インターネットが遅くなったように感じる日が増えて、昭典さんとお父さんはふしぎに思っていました。そんなあるとき、昭典さんが何げなくマイネットワークの「ワークグループのコンピュータを表示する」をクリックしてみると、なんと、知らないコンピューターが3台もつながっていて、無線LANが使われていたのです。

解説

 今は家庭用の無線LANセットも安く売られていて、使っている人も多いことでしょう。無線LANにすれば、家の中ならどこでもネットワークが使えるし、ケーブルがないので見た目もすっきりします。しかし、電波は家の中だけでなく、となり近所やまわりの道路にも届くという問題があり、いろいろなトラブルが起きています。

無線LANは何があぶない?

○インターネットを使われる

 ネットワーク内に他の人のパソコンが入ってきて、使いほうだい使われてしまいます。中には犯罪のためにあなたの家のネットワークを使う悪い人がいます。そのときはあなたやあなたの家族が犯罪者として疑われることがあります。また、接続するパソコンの台数が増えるのですから、同時に使えば遅くなってしまいます。

○ファイルを見られる

 昭典さんの場合はほかの人のパソコンが見えてしまいましたが、昭典さんもだれかに見られているかもしれません。パソコンに共有フォルダがあれば、同じネットワーク内のパソコンからは見られてしまうのです。

無線LANのセキュリティ

 家を守るためにはカギをかけます。それと同じように無線LANにもカギが必要で、それがセキュリティです。

○設定用パスワードの変更

 いろいろな設定を変更するためには管理者用のパスワードが必要になります。買った状態では同じ製品はみんな同じパスワードになっていますから、まずここを変更します。

○SSID

 接続する無線LANのアクセスポイントの名前です。同じSSIDを設定したパソコンだけが接続できます。これも買った状態ではみんな同じSSIDなので、必ず変更します。自分の名字などにすると、近所の人がだれの家なのかわかってしまうので、意味のない文字列がいいでしょう。また、SSIDを隠す設定もできます。

○MACアドレスの制限

 無線LAN機器には、世界でひとつだけの番号がつけられており、それをMACアドレスといいます。MACアドレスを無線LANアクセスポイントに登録して、登録されている機器以外を接続できない設定にします。なお、MACといってもアップルのマッキントッシュ(Mac)とは関係ありません。

○暗号化キー

 無線LANでやり取りするデータに暗号をかけることができます。代表的な暗号化キーはWEPですが、より強い暗号化キーのAESも出てきています。できる限り強力なものにしたほうが安全です。

保護者の方へ

安心して使うためにはしっかりセキュリティ設定を

 無線LANのセキュリティはひとつだけでは安全とはいえません。MACアドレスの登録をしておけば他人に使われてしまう危険性はほとんどなくなりますが、MACアドレスを偽装する技術もあります。そのため、かけられるセキュリティはすべてかけることで安全度がより高まります。無線LANは安心して使いたいものですね。