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 外部記憶などを簡素化した低価格のノートパソコンが人気になっています。以前から、デスクトップパソコンとノートパソコンを比べると、ノートパソコンのほうに人気がありました。しかし、ノートパソコンは付加価値が高く、同等のデスクトップパソコンよりも価格が高いというのが普通でした。

 これには、バッテリーで動作させるために低消費電力の部品を使ったり、きょう体がデスクトップパソコンに比べると複雑といった事情もありました。が、基本的には主な仕事はデスクトップで行い、持ち歩きという付加価値が欲しければ、さらにコストを負担するという考えがあったからです。

 しかし、世界的にノートパソコンを好む人が増え、Atomプロセッサーのように低価格で低消費電力のプロセッサーが出てくると、Eee PCのように低価格のノートパソコンが登場することになりました。当初、こうした製品は、これまでパソコンを購入できないような層をターゲットにしたものとも言われていましたが、実際には、世界中、どこでも一般的な人気を持っているようです。

 これには、いくつかの背景があります。大きな理由としては、パソコンが普及し、インターネットアクセス機器として見られていることがあると思います。つまり、さまざまな処理を行うコンピュータではなく、テレビやラジオのように、インターネットというメディアを視聴するための機器として考えられているわけです。

 実際、こうした低価格のノートパソコンでも、メールやWebの閲覧に関して言えば、最新のマルチコアプロセッサーを使ったデスクトップパソコンと体感的には大きな差は見られません。もちろん、巨大な動画をダウンロードして保管といったことはできませんが、基本的な利用には、十分な性能があります。

 筆者の個人的な予測ですが、この低価格ノートパソコンは、世界的に大きなシェアを占めることになると考えています。これまで、家庭などでパソコンをシェアしてきた人たちが、個別に所有することになること。もう1つは、これまでノートパソコンを購入出来なかった層が購入することになるからです。

 前者のことを考えると、パソコンは、家庭など一般向け市場でも、完全に一人一台という普及を実現することになるかもしれません。企業などでは、以前より、一人一台を実現していましたが、これは、デスクトップパソコンでも良かったため、大量購入で導入コストを下げることができていたのが原因です。同様に、個人向けでも価格が下がれば、一人一台になっていくでしょう。