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 最近はネット書店という便利なシロモノがあるおかげで、家にいながらにして気軽に本を買えるようになった。
 昔は、新聞や雑誌で紹介されていた本が面白そうだと思っても、書店で見つからないと取り寄せてもらわなければならなかった。よほど必要な本、読みたい本でなければ、わざわざ注文するのも億劫だ。入荷したらまた書店まで取りにいかなければならないし。
 その点、ネット書店なら、注文ボタンをポチっとクリックするだけで家まで本を届けてくれる。しかも、書名や著者の名前を覚えてなくても、ネットでサーチすればたいてい調べることができるから便利だ。
 それに、ネット書店に在庫がなくても、ネット古書店やネットオークションを通じて手軽に入手できるようになった。
 読書好きにとっては、まさに夢のような時代といえよう。

 しかし、あまりにもカンタンに本が買えるようになったせいか、単に年をとって物忘れがひどくなったせいか、うっかり同じ本を何度も買ってしまう失敗が増えた。
 どういうわけか私はスティーヴン・キングで失敗することが多い。
 今年もすでに2回キングにやられている。「ミザリー」と「幸福の25セント硬貨」。おそるべしキング。
 「ミザリー」を買うのは3回目である。1冊目を古本屋に売ったのは覚えていたのだが、2冊目はまだ我が家の本棚にあった。それに気づいたのは3冊目を読み終わってからだ。
 まあ、注文する前に本棚を確認すればいいだけのことなのだが、面倒くさがりの私はついつい確認しないまま注文ボタンをクリックしてしまう。我ながら横着だと思う。

 昔から何度も失敗を繰り返しているので、いつかどうにかしたいと思っていた。
 どれを買っていてどれを買っていないのか。何を読み終わって何を読み終わっていないのか。
 京大カードで蔵書管理を試みたこともあった。しかし、次から次へ本を買ってしまうのでカードを作るのが追いつかないし、カードを作る暇があったら本を読むか昼寝していたいし、字が下手なのでカードの見栄えが悪いからますますカードを作る気が失せるしで、あっというまに挫折。
 パソコンを買ってからは、いろんなソフトでデータベース作りにチャレンジした。
 パソコンでデータを入力するのは手書きよりもずっと楽。楽なものだから、ついつい詳しい情報を盛り込みたくなる。書名、著者名、版元、価格、発売日、購入日、購入店、ISBNコード……。いつのまにか無駄に緻密な蔵書データベースが出来上がってしまい、その結果、入力が面倒になって挫折。
 それに、パソコンだといちいちソフトを起動しなければ蔵書を確認できないのが不便だ。データをプリントアウトしておけばいいのだろうが、データ更新するたびにいちいちプリントアウトするのがやっぱり面倒くさい。いや、まったく、横着ですみません。