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 最近メーリングリストを使う機会が減ってきたように思う。実際、筆者の周囲でもメーリングリストで連絡を取り合っていたコミュニティが、徐々にSNSや掲示板などWebベースのコミュニケーションツールへと移行している。

 いやあ……しまった、という感じだ。前々からそのうちメーリングリストの習慣について触れようと考えていたのだが、今さら「イマドキ」ではないような気がしてきた。しまった、しまった。

 ただ現状のコミュニケーションツールを見ると、メーリングリストとのハイブリッドになっているものも多いように思う。これは移行期間なのだろうか。というあたりで少し考えてみる。

 あえて説明することもないが、ハイブリッドではなく純粋なメーリングリストとはメールだけでやりとりをするコミュニケーションツールだ。メーリングリストの宛先にメールを送信すれば、メーリングリストに登録されたメンバーに一斉送信される。同報メールを送信するためのシステムだ。

 メーリングリストだとWebの掲示板と違い、発言があるたびにメールで届くので、いちいち情報を取得しにいく手間が要らない。だが、履歴は登録されたメンバーのメール受信箱にしかないので、後から参加した人は過去の履歴が見られないし、昔から参加している人でもパソコンの故障などでメールデータを失うと履歴が見られなくなることがある。

 それでメーリングリストの中には、配信と同時にWebページに過去ログが記録されるものもある。これなら後から参加した人も、メールデータを失った人も、過去ログを見ることができる。

 ついでではあるが、過去ログが開示されるタイプのメーリングリストでは気をつけてほしいことがある。過去ログの開示対象が配信しているメンバーだけではなく、不特定多数に開示されるものもある。この時は特に書き込む内容に気をつけるべき。内容もさることながら、個人情報もである。

 以前、あるメーリングリストの過去ログをWebから見ていて気になったことがある。そのメーリングリストでは、過去ログの閲覧は参加者だけではなく誰もが可能となっていた。過去ログを見ると、いくつかの本文にシグネチャが見えた。メーリングリストといっても、メールでやり取りしているのだからシグネチャが付くのは不自然ではない。むしろシグネチャはメールを作成すれば自動的に付加されるようになっていることが多く、わざわざ消すほうが面倒なので、デフォルトのシグネチャを付けたまま送るのだろう。

 だが、シグネチャの中には携帯の電話番号や住所などがずらずら並ぶものもあった。これでは誰もがその人に電話をかけることができてしまう。他人ながら心配になってしまった。