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 本日、11月27日はアメリカの感謝祭。実は感謝祭の翌金曜日は、1年で最大のショッピングの日と決まっている。学校や会社が休みの上、クリスマスも近づいている。家族や友人のプレゼントを買い、ついでに自分が今まで欲しかったものも買い……と、いわゆる「ホリディ・ショッピング・シーズン」が幕開けとなるのだ。

 だが、今年の雲行きはかなり怪しい。つい数日前にアメリカの消費が連続同時テロ直後以来の落ち込みを見せたというニュースが流れたし、方々で大型店を構えていた電機量販店のサーキット・シティーが破産申請をして店を次々と閉じている。何でもシスコシステムズは年末の4日間休業するといううわさもある。まるで、不景気時代の工場のような話。

 そんなこんなで、こんな冴えない時期に一体何が売れるのか、売れないのかが話題になっている。いろいろな専門家の話を総合すると、こんな具合だ。

 まずは売れないとされているのは、デスクトップパソコン、GPS、オーディオ・スピーカーなどの類い。

 「こんなもの、本当に要るかしら?」と自問する消費者が増え、ふるい落とされる製品はかなり多い。中でもその最たるものが、ブルーレイ・プレーヤーらしい。好景気なら、この時とばかり最新鋭製品を買いたがる消費者だが、不景気下では「必需品vs.贅沢品」の見極めに厳しくなるのだ。

 フラットスクリーン・テレビや携帯電話は、こんな時でも売れ筋。反対に高機能な留守番電話は売れなくなって、携帯電話だけで済ませようという消費者がますます多くなる。同じく売れ続けるのはビデオ・ゲーム、デジタルカメラ。それにMP3プレーヤー、ノートパソコンが続く。Bluetooth接続の携帯電話用ワイヤレス・イヤフォンも低価格で人気製品になるだろうとされている。

 さらに、子供用のデジタル教育ツールは売れ筋。アメリカではリープフロッグ社の製品が有名だ。子供と大人が一緒に楽しめるWiiフィットも見通しが明るい。

 デビューしたばかりのグーグル・アンドロイド携帯電話や、ギーク(テクノロジーおたく)に人気のアマゾンの電子ブックリーダー、キンドル、そしてApple TVなどテレビを録画するセットトップボックスは「やめた方がいい」とアドバイスする専門家までいる。テクノロジーや通信キャリアの土台がまだ不完全というのが、その理由だ。

 他に有名どころで「ダメ出し」されているのは、マイクロソフト「Zune」のビデオおよびMP3プレーヤー、MacBookエアー、鳴り物入りで登場したエレクトロニック・アーツ社製の新ゲーム「Spore」、ニコンD90のようなハイエンドなデジタルカメラ、そして言わずと知れたマイクロソフトのVistaなどなど。

 普段なら「売れ筋」がニュースになるというのに、あらかじめ「売れないもの」が報じられてばかりいるとは、本当にお寒いかぎりである。

 ギークにとってはさぞかしつまらないホリディ・シーズンになるだろうと思っていたら、おかしなブログを見つけて笑ってしまった。「ギークに贈る5つのホリディの過ごし方」である。

(1) どうせ他にやることがないのだから、安い料理用温度計を買ってきて、完璧な七面鳥を焼け。
(2) 自家製カメラを作ろう。
(3) ガレージセールをやって、ため込んだガジェットを売りさばこう。
(4) 道路がすいているはずだから、この際外へ出て運動しろ。
(5) その辺に散らかっているディスクを全部リップしてハードドライブに保存し、部屋を片付けろ。