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 12月中旬ごろの話。
 「ムートンブーツが欲しくていろいろと見比べていますが、いまだに決まりません」

 なんてネットでつぶやいてみたら、4人が共感してくれた。たわいのないことだが、見えないところで誰かがうなずいてくれたみたいでなんかうれしい。

 ムートンブーツはこの冬よく見かけるブーツ。ベージュや薄茶色が中心で、内側にボアなどが入っていてふかふかしている。丈の長いものや短いもの、折りたためたり、ひもが付いていたり、微妙にバリエーションがある。値段もピンキリだ。流行と割り切って安いものにしてしまうか、または最強の防寒具としてしっかりしたものを選ぶか。そう悩んでいたら天気が気になってきた。今年の冬、東京はどれだけ寒いだろうか、雪は降るだろうか。それで必要性も変わってきそうな気がする。

 そんな疑問を浮かべながら天気のWebサイトを眺めつつ、冒頭の言葉を記入してみた。すると、こんなたわいのないつぶやきに4件の「共感する」がついた。この短文の投稿に「共感する」をクリックしてくれた人が4人いたことになる。

 「今ごろブーツ購入で悩んでいるなんて、ちょっと遅いのではないか」と思ったが、共感してもらえたということは同じようなことを考えている人がいるのかもしれない。共感してくれた相手の姿は見えなくても、連帯感というのだろうか。なんだか少し気持ちがほっこりする。

 思えば2008年はネットで「つぶやき」ができる場所が増えた。そのはしりとなるのがTwitterだ。1行程度の短い文言を投稿するサイトで、自分のつぶやきの公開と蓄積、また他人のつぶやきの閲覧ができるようになっている。1行日記みたいなものだろうか。腰を据えて文章を考えることなく、なんとなく思いついたことを散発的に発信することができる。

 Twitterで「公開つぶやき」を開くと、世界各地からひっきりなしにつぶやきが投稿されているのがわかる。つぶやきの洪水のようでもある。さすがにそればかりだと雑音だらけだが、聞く相手または聞かせる相手を限定すると適度な仲間内の雑談のようになる。Twitterでは、つぶやきを見たり見られたりすることを「フォローする/される」という。

 独特の習慣もある。Twitterだと投稿できる文字数が限られているから、長文は投稿できない。分割して投稿することもできるが、たいていは短くまとめる。そこで文章を短くする工夫がいろいろと見られる。現在地を記す時は「L:」を使い、赤坂なら「L:赤坂」などとする。つぶやきはモバイル機器から投稿されることもあるので、現在地を補足することもあるわけだ。

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