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 今、ベネッセアートサイト直島を訪れています。ベネッセハウスという美術館とホテルが一緒になった施設に宿泊しているのですが、これまでにない新鮮な感覚を味わっています。部屋は美術館と完全につながっていて、部屋を出るとすぐ美術館の展示室が見えてくるだけでなく、部屋の中にも芸術作品が惜しげもなく飾られています。普段、美術館を出てしまえば消えてしまう美術の魔法ですが、ここでは24時間その魔法にかかり続けていられます。心地のよい刺激にわくわくさせられる毎日です。

部屋のテラスからは瀬戸内海も見渡せる
部屋のテラスからは瀬戸内海も見渡せる

 この美術館に、ある吟遊詩人の作った作品が飾られています。世界を放浪してその土地で見つけた素材や土地の風土にあわせた作品を作る彼は、美術館に滞在し、その床と壁に計4つの円を残していきます。その作品を見ていると、作品を見ているのか彼の人生を見ているのか、区別がつかなくなりそうになります。

 人それぞれが、それぞれの生き方を通じて何かを表現する芸術作品だとしたら、不況の今ほど「本質」を表現しやすい時期はないだろうと思います。何の迷いや思惑や下心なく、やりたいことをやれる。いや、厳しい環境だからこそ、やりたいことしか続けることのできないというべきでしょう。偽者はすぐにバレてしまう。本物だけが残っていく時代です。

屋外に設置されたアートを瀬戸内海の美しい太陽が照らす
屋外に設置されたアートを瀬戸内海の美しい太陽が照らす

 円を描き残して旅立った芸術家は、また別の場所で別の課題に遭遇して、作品を残すでしょう。僕たちは簡単に「旅立つ」ことができませんが、しかし新年をむかえ、この一年を新しい旅立ちとして捉えて、新しい作品、こういう時代だからこそできる本物の作品を作っていけるというのが今回のハックです。

 僕は、改めて「美術」について勉強をしなおそうと決意をしました。どこかでなんらかのかたちで皆さんの前に発表できればと思っています。

 さあ、あなたは何に取り組みますか? 何を学んでいきますか? ぜひ一月中に、決意を固めてみましょう。