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 昨年のモバイルPCは、NetBook(低価格ミニノート)一色という感じでした。その傾向というか、低価格志向は、今年も変わらないでしょう。インテルは、AtomプロセッサーのうちZシリーズとNシリーズを当初は区別していましたが、現在では、両者を区別することなく、NetBookというカテゴリでもZシリーズの採用が増えてきました。

 これに伴い、富士通のLOOX UにもWindows XPを採用したマシンが登場するなど、いろいろと動きがありました。メモリーも、Zシリーズは当初1GBまでという制限があったのですが、これも撤廃され、現在では、2GBのメモリを利用できるようになりました。

 さて、今年中には、現在のAtomプロセッサー(Bonnellコア)の後継プロセッサーが登場する予定です。後継プロセッサーには、Lincroft(Zシリーズ、Sliverthornの後継)と、PainView(Nシリーズ、Diamondvilleの後継)があるようです。なお、それぞれのプロセッサーと専用のチップセットなどを組み合わせたプラットフォームには、Moorestown、Painviewという名称が付けられています。

 Lincroftは、これまでCPUとは別になっていたGPU(Graphics Processing Unit)とメモリーインタフェースを取り込んでいます。このため、チップセットとなるLangwellは小さく作ることができます。合計すると、現在のZシリーズ+Poulsboよりも小さくなり、RAMやフラッシュメモリーを搭載した基盤でもクレジットカードよりも小さくなるといいます(写真)。また、消費電力も下がります。インテルは、Lincroftの待機時消費電力はBonnellの1/10、プラットフォームの平均消費電力はAtomの半分としています。

次世代のAtomプロセッサーである「Lincroft」と周辺デバイス「Langwell」。これにフラッシュメモリーやRAMを組み合わせてPCを構成する最小の回路をクレジットカードよりも小さな基盤に搭載することが可能になる
次世代のAtomプロセッサーである「Lincroft」と周辺デバイス「Langwell」。これにフラッシュメモリーやRAMを組み合わせてPCを構成する最小の回路をクレジットカードよりも小さな基盤に搭載することが可能になる
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 このプロセッサーは、より小型のPCを作ることに貢献しますが、作りようによっては、コストを下げる方向にも利用できます。

 まず、基盤やきょう体などが小さくなること、部品数が減ることなどによりコストを下げることが可能になります。例えば、現在のようなHDDと同じ形をしたSSD(solid state drive)ではなく、基盤上に部品として構成するなどして、コストを下げることができます。

 また、消費電力が下がったことにより、より小さなバッテリーでもこれまでと同等の駆動時間を得られます。つまり、今よりも容量の小さなバッテリでも実用的な駆動時間が得られるため、全体のコストを下げられるわけです。