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 米国が変わり、世界が変わる瞬間を感動の思いで見つめた人が多いことだろう。深く胸に染みる就任演説、着任後、矢継ぎ早に繰り出す「チェンジ」政策、ここまでやれるんだと驚きの連続だ。さらに、その徹底した情報公開への取り組みもすさまじい。ホワイトハウスのホームページは、クリエイティブコモンズ3.0(ドラフト版)のライセンスを付して「完全なパブリックドメイン」に、就任演説を含み、ほとんどのビデオ映像は1280×720ドットのハイビジョンクオリティでダウンロードできる。演説はキャプション付きである上、YouTube上からなら、携帯端末向けにダウンロードできる。まさに、初めての試みがこれでもか、とばかりに飛び出している。

1280×720のHDフォーマットで提供

 日本時間1月21日、午前2時に放映された大統領就任式の模様は、終了直後にホワイトハウスの公式Webサイトで配信開始された。全文の書き起こし(トランスクリプト)付き、映像はWeb画面でちょうど良い解像度で見られる、低解像度と中解像度、そして、なんとハイスペックのパソコン上で再生できるMPEG-4フォーマットのハイビジョン映像(1280×720ドット)をダウンロードすることもできる(写真1)。

写真1 サイトを一新したWhitehouse.Gov。就任宣誓、演説のビデオはWeb上のストリーミングでHQ(ハイクオリティ)、CC(クローズドキャプション)が選べる。さらにそれに加え、1280×720ドットのハイビジョンクオリティの映像(ダウンロード)もある。
写真1 サイトを一新したWhitehouse.Gov。就任宣誓、演説のビデオはWeb上のストリーミングでHQ(ハイクオリティ)、CC(クローズドキャプション)が選べる。さらにそれに加え、1280×720ドットのハイビジョンクオリティの映像(ダウンロード)もある。
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 高画質版をダウンロードすると、オバマ大統領の後方席で聴く政府高官や招待者の表情がよく分かる。リンカーン大統領が宣誓で使ったという聖書が日の光を浴びてきらりと光るさまなどが克明に見て取れて、実に興味深い。映像も音声も、ここまでクリアに再生できるなら、言うことはない(写真2)。

写真2 リンカーン大統領が宣誓式典で使ったという聖書が陽の光を浴びてきらりと輝く。こういう高精細な画像を一コマづつ確認できるのはすごい(拡大時の画像は1280×720ドットのHDクオリティを実感していただくため、オリジナルサイズのまま掲載しています。パソコンの画面サイズによっては左右が切れる場合があります。ご了承ください)
写真2 リンカーン大統領が宣誓式典で使ったという聖書が陽の光を浴びてきらりと輝く。こういう高精細な画像を一コマづつ確認できるのはすごい(拡大時の画像は1280×720ドットのHDクオリティを実感していただくため、オリジナルサイズのまま掲載しています。パソコンの画面サイズによっては左右が切れる場合があります。ご了承ください)
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 鮮明な映像を何度か見ていると、オバマ大統領が宣誓の冒頭で口ごもった理由もはっきりする。ジョン・ロバーツ連邦最高裁長官が憲法に規定された文言の順番を言い間違えたのに気が付いた大統領が、自分で理解している語順で言おうか、それとも長官の言い間違いのまま通そうかと、一瞬逡巡した様子が鮮明に映し出された表情からはっきり判る。

 映像には一字一句、キャプション(CC)が付けられ、同時に表示させることもできる。ダウンロードした映像にクローズドキャプションが入っていれば最高なのだが、なぜか残念ながらそれは実現していない(写真3)。

写真3 宣誓の言葉に一瞬詰まるオバマ大統領。字幕も「I will execute ...」と正確だ。
写真3 宣誓の言葉に一瞬詰まるオバマ大統領。字幕も「I will execute ...」と正確だ。
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