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 iWorkとiLifeの新バージョンが登場した。機会を見てそれぞれ取り上げていくことにしよう。今回は、最も気になるKeynoteの最新版「Keynote '09」の変更ポイントをチェックする。

 今回試用してまず感じたのが、あまり変わっていないことだ。すでにKeynote '08を利用しているユーザーが最新版のKeynote '09を利用しても、何が新しくなったか気がつかないだろう。基本的な操作や画面のデザイン、インタフェースなどは、まったく変化がない。もちろん、これは悪いことではない。バージョンが上がっても操作に迷うことなく使えるというわけだ。

 強化された機能の中で、最も魅力的なのがトランジションが充実したことだ。プレゼンの現場でこの種の機能を使いすぎるのは鬼門だが、ワンポイントで使うときに、ライバルとは違った効果を散りばめると、センスよく目立たせることができるはずだ。

 「マジックムーブ・トランジション」(以下、マジックムーブ)は、2枚のスライド間でオブジェクトを動かす機能だ。例えば、バラバラに配置してあった写真をまるで人が動かしたようにまとめることができる。ただし、実際には、同じ背景のスライドを使うことが多く、1枚のスライド上で動かしたように見せられるのがポイントだ。実は同様のことは、「移動」を利用してオブジェクトを動かせばできてしまう。PowerPointでも「軌跡」機能を利用すればよい。

 マジックムーブはとても手軽で、設定の時間や手間が数分の1で収まるのがうれしいのだ。ただし、移動と違って動き方を自分で設定することはできず、Keynote任せとなるが、まあそこまでこだわるケースは少ないだろう。

 もう一つ注目したいのが、文字関係のトランジションだ。従来は用意されていなかった「テキストのエフェクト」が新規に追加されており、アニメーションで文字を変更できるようになっている。結果を見ればトランジションというよりアニメーションだ。だが、2枚のスライドに文字を入力し、文字そのものを変化させる設定がトランジションに近いのだ。注目は、「アナグラム」だ。「効果前」「効果後」のスライドに同じキーワードを入れておくと、文字を並べ替えて、楽しく動かしてくれるのだ。

 どちらの機能も、スライドを複製して、「効果前」「効果後」を想定して機能を設定していくと迷わずに作れるだろう。

マジックムーブはオブジェクトを「意味を持って動かせる」機能だ。配置換え、意識の動き、情報の整理など、さまざまな用途に使える。
マジックムーブはオブジェクトを「意味を持って動かせる」機能だ。配置換え、意識の動き、情報の整理など、さまざまな用途に使える。
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テキストのトランジションで注目したいのが「アナグラム」。言葉遊びのようにキーワードを動かし、新しいテキストに取り替えてみせる。プレゼン好きには感涙モノである。
テキストのトランジションで注目したいのが「アナグラム」。言葉遊びのようにキーワードを動かし、新しいテキストに取り替えてみせる。プレゼン好きには感涙モノである。
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