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 みなさんは、お年玉付き年賀はがきの当選番号をチェックしましたか。めったに当たるものではありませんが、1等の商品は液晶テレビやデジタル一眼レフなどなので、確認することをお勧めします。

 私もチェックしようしようと思っていながら、ついつい忘れていました。しかし、この前の週末、ふと思い立ってチェックすることにしました。みなさんだったら、どうやってチェックするでしょうか。

 PC Onlineをご覧の方なら、ネットで調べる方が多いのではないでしょうか。私もそうでした。パソコンを立ち上げてブラウザーを起動すると、検索窓に「年賀はがき 当選番号」と入力しました。期待した通り、当選番号を掲載していそうなWebサイトがいくつも表示されました。

 さて、どのサイトにアクセスしようかなと思って、検索結果の一覧を眺めてびっくり。どのサイトにも、「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります」と表示されているではありませんか。

図1 「年賀はがき 当選番号」で検索した結果
図1 「年賀はがき 当選番号」で検索した結果
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 ウイルスが仕込まれているような危険なサイト(ページ)が検索結果に表示された場合に、この警告メッセージは表示されます。過去に何度か目にしたことがありますが、それほど頻繁に表示されるものではありません。それが、すべての検索結果に表示されているのです。驚きました。

 警告メッセージにかまわず検索結果のリンクをクリックすると、「このウェブサイトにアクセスすると、コンピュータに損害が生じる可能性があります」との警告ページが表示され、Googleのページからはアクセスできません(ブラウザーのアドレス欄にURLを直接入力すればアクセス可能です)。

図2 リンクをクリックすると表示される警告ページ
図2 リンクをクリックすると表示される警告ページ
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 今までの経験では、ウイルスをダウンロードするようなわなを不正に仕込まれたWebサイトで、この警告メッセージがよく表示されました。サイト運営者がわなを取り除いたとしても、しばらくはこの警告メッセージが出ていたと記憶しています。今回も、そのパターンだと最初は考えました。もしかしたら、大規模な改ざん攻撃が発生しているのかもしれないと。

 ただ、ちょっと考えればおかしいことが分かります。なぜ一つ残らず警告メッセージが付与されているのか。いくら大規模な攻撃であっても、「一つ残らず」ということはまずあり得ないでしょう。

 そこで考えました。「もしかして、Googleに何かあって、すべての検索結果に警告メッセージが表示されているのではないだろうか」と。確かめるにはどうすればよいか。多分、多くのユーザーが実施したであろう検証方法を私も行いました。「Google」で検索したのです。

図3 問題の時間にGoogleで「Google」を検索した結果
図3 問題の時間にGoogleで「Google」を検索した結果
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 仮説が正しいことが分かりました。Googleに何かあったようです。IT関連のブログなどを見て回ると、「Googleが壊れた」などと、この問題を報告しているユーザーが多数いました。どうやら、世界中で起きている問題のようです。

 「これはえらいことになるのでは」。検索結果のすべてに警告が表示され、リンクをクリックしても、該当のページにはアクセスできず、警告ページに飛ばされるのです。その時点では、この状況がいつから発生しているのか分かりませんでしたが、このままでは大きな問題になると思いました。

 どうしたものかと思い、とりあえずしばらくの間、いろいろなキーワードで検索していました。するとどうでしょう。警告メッセージがいつの間にか消えていました。日本時間2009年2月1日0時15分ぐらいのことでした。

図4 検索結果から警告メッセージが消えた
図4 検索結果から警告メッセージが消えた
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 米グーグルの公式ブログで翌日明らかにされたように、Googleが“壊れていた”のは40~50分程度。このため、影響はそれほど大きくなかったようです。私も年賀状のことを思い出さなければ、気付かないままでいたでしょう。

 とはいえ、致命的な「誤警告」だったことは確かです。Googleをビジネスツールとして活用しているユーザーや企業/組織は少なくないはずです。問題が長時間修正されなかった場合には、企業のビジネスに影響を与え、実害が発生したと思います。早急に修正されて何よりでしたが、二度とないようにしていただきたいものです。今回のような誤警告が続くと、せっかくの警告メッセージを誰も信用しなくなってしまいます。