PR

 前回の記事は昨年末に執筆したもので、すっかり間が空いてしまった。筆者は今年の1月5日から米ラスベガスにて取材、その後、ハリウッドを経由して1月18日に帰国というスケジュールだったため、その間はチームの旗振り役だった”もりかわ”氏と、慶応大学の杉浦准教授、それにプラスワンアオキの青木社長に任せっきりとなった。

 ところがその間、不測の事態もあってチームのメンバーは動揺を隠せなかった。プライベートでの急な状況の変化があり、1月3日にもりかわ氏から「セパンに行けなくなってしまった」との連絡が入ったからだ。

 筆者の帰国前となる15日には、マレーシアに向けて車両をコンテナに積み込む作業もある。太平洋を隔てて「どんな状況かなぁ」と心配しながら、報告を待っていた。

●化粧直しも終わって積み込み場所へゴー!

 K4-GPがセパンでレースをするようになってから、今回で3回目のレースになるという。筆者が参加するのは初めてだが、もりかわ氏や青木氏、それにドライバーとして参加する野呂さんや北村さんは2度目の参加だ。

 3回目となると主催者側のノウハウも溜まっており、1チーム70万円(この中には3日間のサーキット貸し切り料金や大会運営費用、それに車両運搬の費用まで含まれている)という非常に限られた予算で参加が可能になっている。これもボランティアで大会運営に関わっているスタッフの努力のおかげだ。この場を借りて感謝の言葉を贈りたい。

 さて1月15~16日にかけて行われたコンテナへの車両積み込み。我々のチームは15日が割当日となる。これまでに慶応大学・杉浦氏の開発チームが試行錯誤していたITシステムも、14日までにいったんすべて取り外す。本番に向け、杉浦氏所有のビートでさらに開発を進めるためだ。

早朝から集まった関係者の車の列。ゲートが開くのを待っているところ

我らがビビィオは予備エンジンを積んでいるため、リアのサスがかなり沈んでいる

荷物の詰め込み方を検討中、天気は良かったが路肩には雪が残る寒い朝だった

積み込み日の朝は大変寒かった。作業開始時の外気温はマイナス4℃

 その取り外しと前後して、我がチームのヴィヴィオのステッカーもお色直しした。全体のカラーリングは青と黄(アオキという意味だ)のまま、今回のプロジェクトに協力していただいたインテル、パナソニック、それにこの連載を掲載している日経BP社「PC Online」のロゴなどを配置したのである。

 このプロジェクトは初回に書いたように、いいオヤジたちが小遣いを工面して遊ぶK4-GPにITを持ち込むことで何かできないかというお話。当然、みんな趣味で、手弁当を持ち寄って楽しんでいるため、IT回りの開発に関わる機材の調達や開発人員のセパンへの渡航費用などは、とてもまかなうことができない。

 そこで、レース参加費用は自分たちだけでまかない、残る慶応大学チームが活動するための資金や、連載に関連したテスト費用などをインテルにサポートしていただいた。いわばメーンスポンサーだ。

 加えて24時間レースカーの中で稼働してくれるだろう、タフブックとサポートメンバー用の端末(レッツノートFシリーズ)は、パナソニックからレース終了まで貸し出しをしていただいた。こちらは必要な技術が盛り込まれた機材の貸し出しということだから、テクニカルスポンサーとなる。

 お化粧直しはスポンサーステッカーだけではない。ボンネットの上には向きを自由に変更できるライトも取り付けた。セパンサーキットにはナイター設備は全くない。周囲は目立った街もないので、月が出ていなければ本当に真っ暗。そんな中で夜間走行するため、コース内側のラインや縁石を照らせるようにするためだ。