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 そうそう。前回は日米の入国審査における指紋認証について触れたのだが、新しい入国審査のESTAはご存じだろうか。ESTA、“エスタ”と読んだりするが、Electronic System for Travel Authorizationの略だ。今年始まったばかりのアメリカの電子渡航認証システムだ。

 これは渡航前の電子申請であり、ビザ免除者に義務づけられている。ビザがあるなら不要だ。ただし最終目的地がアメリカでなくても、アメリカで乗り継ぎするのであれば必要となる。申請を忘れるとアメリカに入国を拒否される可能性がある。おそらく実際には日本から出国ができなくなるだろう。アメリカ行きの飛行機に乗る前にチェックされるからだ。

 これまでも報道、外務省アメリカ大使館の案内があり、旅行会社や航空会社も注意喚起しているので該当者には周知徹底されているとは思うが、念のため。制度開始は2009年1月12日からで、ちょうど1ヶ月ほど前から始まったばかり。ビザ免除者は渡航の72時間前にはインターネットを通じてESTAのサイトにアクセスして、必要事項を記入しておかなくてはならない。

 「専用Webサイト」、「事前に」、「自ら記入」、「義務」。なんて聞くと難しいことのように思えてしまうかもしれないが、そんなに恐れることはない。記入内容はこれまでアメリカに入国する前に申請していたカードとほぼ同じである。ほら、あの、アメリカ行きの機内で配られる緑色の申請用紙(I-94W)である。

 あの緑の申請用紙とほぼ同じ内容を、渡航前にネットから記入しておくようにとのお達しだ。ただし緑の申請用紙も従来通り入国審査で提出しなくてはならない。素朴にどっちか片方ではいけないのだろうかと思ってしまうが、二重に提出することでセキュリティを高めているのかもしれない。

 似た申請を二重に提出することでかえってややこしくなったりしないだろうかという心配もある。うっかり事前の電子申請と緑の紙申請で内容に食い違いがあったらどうなるのだろう。例えば(記入項目にある)滞在先のホテルが直前で変更になって申請が間に合わなかったとか。まあ滞在先の変更くらいならさほど問題にはならないと思うが。

 また電子申請ということは当然ながらインターネット環境が必要になる。今どきインターネット環境がない人は少なくなったとはいえ、ケータイでしかアクセスできない人もいる。また日本人向けに日本語で書かれた申請ページもあるが、英語で記入するので困難という人もいるだろう。

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