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 先日、ビル・ジョイが話をするのを聞きに行った。

 ビル・ジョイと言えば、シリコンバレーの伝説的存在。サン・マイクロシステムズの創業メンバーで、カリフォルニア大学バークレー校の大学院生の頃から天才的プログラマーとして注目を集めていた。

 2000年に、遺伝子工学やナノテクノロジー、ロボット工学など未来のテクノロジーに対して悲観的な論文を発表した後、めったにメディアにも登場せず、彼の話を直接聞く機会はほとんどなかったのだ。その間、サン・マイクロシステムズを辞して、有名なベンチャーキャピタル会社KPCB(クライナー・パーキンズ・コーフィールド・バイヤー)のパートナーになっていた。

KPCBのサイト。パートナー欄にあるビル・ジョイの名前(赤枠)の2つ上にはアル・ゴア米元副大統領の名前も見える
KPCBのサイト。パートナー欄にあるビル・ジョイの名前(赤枠)の2つ上にはアル・ゴア米元副大統領の名前も見える
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 そのジョイが、ジャーナリストとの対談という形式で、近況を語った。

 現在のビル・ジョイは、すっかりグリーン・テクノロジーの人になっている。KPCBはシリコンバレーでも早くからこの分野に注目していたが、ジョイはソフトウエアの人からすっかりグリーンの人に変貌、はいているスニーカーまで鮮やかな緑色である。

 「ソフトウエアを書くだけの仕事はもう楽しめなくなった。何かモノをつくる人たちと仕事をしたい」

 そう語るジョイは、物理と化学、生物学が合流する「バイオ燃料」の分野で新しい技術を見いだし、投資することに賭けている。この分野はまだまだ必要とされる化学や手法が発見されておらず、それが見いだされた時に「自然の進化を超えた」破壊的飛躍が起こるだろうと期待しているのである。