先日、80歳近くになる伯母さんがパソコンを始めたいとのことで、義父と夫とともに伯母さんの家を訪問した。全くの初心者なのでプロバイダーの契約や回線の工事から始めなくてはならない。まずはパソコン本体の入手だが、プロバイダーの契約とセットだとパソコン代金が割引きになるケースが多いので、それを期待して皆で量販店に足を運んだ。
購入費はできるだけ安く抑えたいものの、流行の小型ノートパソコンだと画面が小さくて高齢者にはつらそうである。画面を大きくしたいのならどーんと大きな液晶ディスプレイを使うというのも手ではあるが、そこそこ費用がかかるのと、パソコンを操作する場所が限られてしまうということで、ノートパソコンを中心に見て回った。
実際に当人に見てもらうと、やはり小型のノートパソコンは文字が小さすぎて難しそうだ。大きめのノートパソコンだと高級なものが多く、これもまた費用面で難しい。少し離れたところに目をやると、大手メーカー製ではないノートパソコンが並んでいた。
必要最小限のソフトウエアしか入っておらず、価格が驚くほど安い。6万円。小型のノートパソコン並である。なのにサイズはそこそこ大きく、ディスクドライブもついており、Windows Vistaが問題なく稼働できるスペックとなっている。
驚いたのがその後の値引きだ。インターネットプロバイダーへの加入と同時に光回線の電話への移行、加えてサポートやセキュリティのサービスへの申し込みも行うと、なんと、パソコンが3万円引きになるというのだ。パソコン本体が6万円で3万円割り引くと、3万円だ。もう笑ってしまうような値段である。
今後の維持費で考えると、プロバイダー料金や各種サービス料金が発生するが、パソコンを始めたばかりであればサポートはあったほうが安心だろう。また光回線の電話にすることで電話の基本料金が少し安くなるのと、サポートは(最初の2カ月が無料で最低1年は契約を続ける必要があるが)不必要になれば打ち切ってしまえばいい。悪くはない。
回線工事やらもろもろ、これからではあるが80歳のパソコン手習いが始まろうとしている。伯母さんの勇気にちょっと感銘を受けている。