PR

 国際ローミングに対応したケータイが増えている。以前はケータイ事業者から借りた海外で使える端末に、自分が使っているUIMカードを差し替えて使う方式が多かったが、最近は自分の端末を海外に持って行くだけで使えるオートローミングが主流で、NTTドコモではすでに90%以上を占めているという。

 普段使っている端末をそのまま使えて、国内で使っている番号のままで着信できるのは非常に便利がよい。筆者も旅行で訪れた香港やベトナム、取材で訪問した韓国で使ったことがあるが、ネットワークを自動検知するので手動設定などの手間がなく、国際電話とは思えないほどの音質で通話ができた。

 しかし、通話料金が高いのが難点。国際電話には国内での通話料金にローミング先である海外の事業者の接続料や通話料が追加される。例えば、NTTドコモのケータイで韓国から日本に発信した場合、1分あたり125円の通話料がかかり、韓国内での通話料の1分50円かかる。また、着信して通話した場合に1分70円が課金される。渡航先や事業者の料金体系にもよるが、ホテルから国際電話をかける場合と同等もしくは若干安い程度だ。

NTTドコモの冬春モデルは全機種が3Gもしくは3G+GSMの国際ローミングに対応
NTTドコモの冬春モデルは全機種が3Gもしくは3G+GSMの国際ローミングに対応
[画像のクリックで拡大表示]

 海外渡航が多い人に役立つサービスとして、NTTドコモが3月2日から「海外プラスナンバー」を開始した。韓国のキャリアであるKTFとの提携により、月額300円でKTFのケータイ番号を付加することができるサービスだ(利用に際して1050円の事務手数料がかかるが、2009年5月31日まではキャンペーン期間として免除される)。使い方も簡単で、韓国滞在時に利用するネットワークを「KTF」に設定すれば、韓国のケータイ番号で発着信が可能になる。

 この「海外プラスナンバー」を利用した場合、韓国から日本に発信した場合は1分60円、韓国内への発信は1分20円となり、通常の「WORLD WING」という国際ローミングサービスの利用時に比べると半額以下になる。ネットワークをKTFに設定した状態で韓国内で着信すると無料だが、ネットワークをNTTドコモに設定していて、その番号に転送した場合は1分60円が課金される。

 海外での通話は数分間話すだけでも数百円になり、帰国してから何千円あるいは1万円を超える請求額に驚かされるということもありがちだ。月額300円でここまで安くなるのは良心的な価格設定と言えそうだ。

■韓国滞在時の通話料

発信 着信
韓国内 日本向け 他の国向け 韓国内 ドコモ番号に転送
音声通話 KTF番号を利用 20円 60円 150円 無料 60円
ドコモ番号を利用 50円 125円 265円 70円  
テレビ電話 KTF番号を利用 100円 200円 300円 無料 200円
ドコモ番号を利用 210円 410円 410円 200円  

 NTTドコモによると「海外プラスナンバー」の提供国は当面は韓国のみで、他の国・地域への対応は予定していないとのこと。「需要が多くない地域では採算性を見込めない」サービスらしく、韓国での利用状況を見つつ、サービスの拡張が検討されると予測される。なお、NTTドコモの場合、基本使用料やパケットパックに含まれる無料通信分を海外での通話・通信料に利用できる。利用頻度が少ない人はそれを活用するといいだろう。