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 みなさん、始めまして。三遊亭白鳥です。「ええ、落語家なんて江戸時代の話やってるんだからITなんかわかるのかよ」と思ってるでしょ。それが最近の落語家はIT無しじゃやっていけません。

 何故なら、我々の営業体系に問題があります。例えば大阪と東京の落語家じゃ仕事を貰うシステムが違います。大阪は吉本や松竹と言う大きな会社があってそこに「桂三枝師匠頼みます」と依頼が来ます。もしくは吉本の営業さんがテレビや地方の興行に「うちの若手落語家使ってください」と売り込んでくれたりします。そこへ行くと東京の落語家は殆どが個人営業で自分自身で売り込まなくてはいけません。知ってますか?東京で真打と呼ばれる落語家が何人いるか?300人近くいるんですよ。「ええ、笑点に出てる5人と立川志の輔と林家正蔵だけじゃないんだ」と驚くでしょ。俺も驚きます。残りの290人が家族を養い、この大都会でひっそりと生きているのです。

 昔は東京にも落語興行をするプロダクションが幾つかあったのですが、そのプロダクションに気に入られたわずかな落語家しか使ってもらえませんでした。気に入ってもらえるため盆暮れの付け届けはもちろんの事、自腹でその会社の社長を接待したり、ゴルフで負けてやったりと言う事がかつてはあったとかなかったとか。俺みたいな不器用で人付き合いの悪い芸人はみな貧乏に喘いでいたのです。自分がどんなに面白くても、落語が上手くてもアピールする場が世間には無かったのです。

 だがそこにパソコン文明が到来し救いの手が差し伸べられました。それがホームページです。自分の魅力や落語に対する情熱、そして分かり易いギャラなどを公開する事によって日本全国から仕事の依頼が来るようになったのです。もう卑屈になって「社長、仕事恵んでくださいよ」と頭を下げなくていいのです。そして産地直売では無いですが、真ん中で搾取されるお金が省かれる分、お手頃な値段でみなさんの元に落語をお届けする事が出来ます。そして主催者と何度もメールを交わしているうちに親近感も沸き、「予算が無ければ、この位でいいですよ」とまるでアメ横みたいに自分から値段をダンピングしたりします。是非、みなさん、これを読んだら落語家のホームページを見てください。凝ったページもあれば俺のページのように純朴なものもあります。でもどのページからも落語家の熱い思いが伝わって来ると思います。