2月にバルセロナで開催されたMobile World Congressで、マイクロソフトが発表した新サービスには、My PhoneとWindows Marketplaceの2つがあります。Marketplaceは、Windows Mobile 6.5以降に対応しますが、My Phoneは、6.5以前のWindows Mobileでも利用可能です。
現在、このMy Phoneのサービスは、ベータ版としてテストが行われています。そこで、今回は、その概要をレポートしたいと思います。
My Phoneとは?
My Phoneは、マイクロソフトのオンラインサービスです。簡単にいえば、Windows Mobile搭載マシン上の情報をサーバー側にバックアップし、これをWeb側からもアクセス可能にするものです。
サーバー側で200MBまでの容量が提供され、無料で利用できます。マイクロソフトは有償の上位サービスを否定はしませんでしたが、現時点では、なにもアナウンスはありません。とりあえず、200MB内であれば、タダで利用できます。
現状は、ベータ版として提供されているため、今回紹介する機能が一般サービス開始時にそのままとは限りません。また、原稿執筆時点でもバグのある状態で、本格的なサービスではありません。例えば、ドキュメントは、サーバーから端末にデータが書き戻されるときに、My Documentsとは違う場所になってしまったりします。こういうテストを含めてのベータ版なので、これはしかたがない問題です。それで、ここでは、評価というよりも、機能やコンセプトなどをお伝えするようにします。
My Phoneが扱うことができる情報は、
- カレンダー(予定表)
- コンタクト(アドレス帳)
- 仕事(ToDo)
- テキストメッセージ(SMS)
- 写真
- 音楽
- ビデオ
- 文書
の7つです。また、メモリーカード上のデータ(ただし対象になるのは、写真、ビデオ、音楽、文書のみ)もバックアップすることができます。