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 確定申告の季節だ。パソコンを使ってインターネット経由で申告作業ができるe-Taxが、今年はついにMac OS Xの現行機種でも使えるようになったというから、早速チャレンジしてみた。結果、落とし穴ボコボコ、振り出しに戻される迷路に何度も出合った。なかなか手ごわい存在だ。申告期限はもうあと1週間しかないから、ここではその落とし穴をどう回避するか、に重点を置いてコラムを構成することにしよう。私が以下に書く落とし穴をうまく避けて通れば、うまく行くはずだ。電子申請すれば、時間の節約、最高5000円の控除、添付書類の提出省略(一部)、還付金の受け取りも速やかになる。また、忙しいビジネスパーソンにとっては24時間受付してくれることも大きな魅力でもある。

のっけから「e-TaxソフトはMacでは使えません」の厳しいご託宣

 Windowsを使ってチャレンジした方でも大きな壁に何度もぶち当たってようやくできた「ふ~ッ。やってみましたe-Tax!」くらいだから、大変そうってのは覚悟していた。しかし、こんなに落とし穴がいっぱいあるとは、思いもしなかった。

 実は、これまででもMacを使ってWeb経由で申告書類を作ることはできた。e-Taxというのは電子的に税務申告業務を行う仕組みを包括的に呼んでいるもので、その中には、確定申告書の半自動作成に始まり、申告書の税務署への安全な電子送付、さらに法人税、消費税、酒税、印紙税にかかわる申告、そして全納税にかかわる納税や申告など、こまごました業務が含まれている。このうち、従来から便利に使えていたのは確定申告書の半自動作成の部分。この部分はいわゆるWebアプリになっていて、比較的クロスプラットフォームな環境になっている。通常のサラリーマンや個人事業者などなら必要な時にこの機能を使えば、複雑な控除計算などが自動でできるから、とても便利に使える。

 一方、申告書の電子送付以下、さらに踏み込んだ活用をしようとすると、Macは蚊帳の外に置かれていた。昨年、電子送付機能がMac OS Xに対応はしたものの、Leopardには未対応で、確定申告時期の最新機種では使えなかった。今回、ようやく、Mac OS X 10.5(Leopard)でも使える環境がそろい、晴れて私も仲間入りできるようになった、というわけだ。

 早速、「国税電子申告・納税システム e-Tax」のサイトに行き、「事前準備の流れ」→「システム利用のための環境等」を確認すると、推奨環境はWindowsと「Microsoft Internet Explorer 6か7」のことしか記述がない。

 注1には理由も何もなく、「Mac OSをご利用の方は、e-Taxソフトをご利用いただけません。」とある。おいおい、のっけからe-Tax使えませんはないだろう(図1)。

図1 e-Taxをするためのシステム要件を見ると「WindowsとMicrosoft Internet Explorer6, 7」となっている。e-Taxの一部にMacも使えるようになったのだから、この一覧表にMacの項目も加えるべきだ。「e-Taxソフト」を使用する際の条件をここに掲げているのがそもそもの間違いだ。
図1 e-Taxをするためのシステム要件を見ると「WindowsとMicrosoft Internet Explorer6, 7」となっている。e-Taxの一部にMacも使えるようになったのだから、この一覧表にMacの項目も加えるべきだ。「e-Taxソフト」を使用する際の条件をここに掲げているのがそもそもの間違いだ。
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 前述の通り、e-Taxというのは、各種納税業務を統合した仕組みの総称だ。ここで言っているe-Taxソフトとは、各種納税管理を行うための専用アプリケーションのことを指している。確定申告書の電子送付までを行う今回の「e-Tax」とは異なるレベルの業務を想定している。「所得税の確定申告等を国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」を利用して提出される場合には、ご利用が可能です。」と注記はあるものの、用語の定義などを見直して、一般納税者に分かりやすい表記にしてほしいものだ。

 図1に関していえば、「使用する際に必要なパソコンの推奨環境」としてWindowsとMacをそれぞれ一覧表示でまとめ、その中での使用制限として、各種納税管理を行うためのソフトであるe-Taxソフトは使えない、と説明するべきところだ。

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