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 第2次世界大戦後で最悪のリセッション(景気後退)入りした英国経済の影響が、国内のあちこちで目立つようになってきました。PCショップ最大手のPCワールド(ホームページ)も、親会社のDSGインターナショナルも景気低迷で経営環境は厳しい状況です(中間決算発表)。こうした環境の中、英国のPCショップ店頭はどんな様子なのか、見に行ってみました。

 訪れたのはロンドン市内フルハム近くにある「PC World」の大型店。ここではPCや周辺部品、ソフトウエアだけでなく、大型の液晶テレビなども扱っています。品揃えは豊富で、主要ブランドの製品ならほとんどを手に入れることができます。

 店内に入ってまず目に入るのは、あちこちに掲げられている「SALE」(セール中)のサイン。以前は製品が溢れるばかりに置かれていた棚もどちらかというと閑散としており、こうした光景からもただ事ではない様子が見て取れます。

「PC World」の店舗外観
「PC World」の店舗外観

店内に入ったところ。来店客は少なく、閑散としている
店内に入ったところ。来店客は少なく、閑散としている

 ショップのスタッフに売れ筋を聞いてみると、ネットワーク関連製品やストレージ商品などが多く出ているとのこと。ネットワーク製品は既存のPCなどを設置したワイヤレスルーターにつなげ家庭内のどこでも使えるようにし、ストレージ製品については増加しつつあるデータ保存のために購入するお客が増えてきているそうです。

 英国でも日本と同様にメインのPCをノートブックにする人が増えているとのことで、売り場には数多くのノートブックPCが取り揃えられています。Windowsを搭載したPCが圧倒的に多いのですが、iPod人気のおかげでMac
を使う人も増えてきているそうです。特に、若者やアーティストは、Macユーザーが多くなっているとのこと。

 ノートブックPCでは、高機能から低機能のもの、大画面から小画面まで幅広い機種があり、性能などに応じて価格もさまざまです。高機種に目を向けるとBlu-ray対応でメモリーや容量も大きく、グラフィックス機能も高性能なものを搭載しており、画面サイズが17型のものが2500ポンド程度で購入できます。高価格帯では日本のブランドが中心ですが、台湾のAcer製品なども並んでいます。

 低価格な製品の中には、「無料」のものまであります。インターネット検索を主な用途とした低スペックの製品で、デルやHPなどの廉価版PCの中には、ワイヤレスのインターネット接続を一定期間契約することでPC本体は無料で提供される場合もあります。

ノートパソコン売り場
ノートパソコン売り場

「PC本体無料」の表示がある、廉価なノートパソコン売り場
「PC本体無料」の表示がある、廉価なノートパソコン売り場

 PCや関連製品の売れ行きもよくなく、店舗では販売促進に力を入れているとのこと。私が訪れたショップでは、289ポンド以上のPCを購入すれば支払いは半年先でよく、さらに399ポンド以上なら1年先まで延ばすことができます。日本のようなボーナス一括払いという仕組みがない英国では、後払い方式はそれなりに新鮮で、消費者にも受け入れられており、多くの買い物客が利用しているそうです。

 店内にはゲームコーナーもあります。ソニーのプレーステーションからマイクロソフトのX-box、そして任天堂のWiiまで、主だったゲーム製品はそろっています。ジャッキー・チェンが宣伝していたXaviXもありますが、売れ筋にはなっていないようでした。

 今回訪れたショップは店舗の規模が大きく、PCだけでなく、家電製品も扱っていました。大型テレビやDVDプレーヤー、Blu-rayプレーヤー、そしてデジタルカメラなどもありました。景気が好調だったころと比べて、買い物客は少なく、いつもは混雑している駐車場も空きが目立ちます。この店を含めて小売店は、割り引きなどで客足が戻ってくるのをじっと待っているようです。

 日本から英国に行く予定があるならば、今は買い物のチャンスです。1年半前は1ポンド=250円でしたが、今(3月11日現在)、1ポンド=約140円弱と大幅な円高になっているからです。店頭での割り引きと合わせれば、かなり「よい買い物」ができると思います。

ストレージ製品売り場。店内の各所に「Sale」の表示がある
ストレージ製品売り場。店内の各所に「Sale」の表示がある

ネットワーク関連商品を展示する棚
ネットワーク関連商品を展示する棚

プリンターを陳列してある棚
プリンターを陳列してある棚

iPodなどの携帯型音楽プレーヤーコーナー
iPodなどの携帯型音楽プレーヤーコーナー