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 70歳を過ぎたあたりから体調を崩しがちなウチの父親。
 若いころは滅多に風邪も引かない丈夫な人だったので、自らの衰えにかなりショックを受けている様子だ。
 一方、母も心配するやら役所や病院の手続きに走り回るやらで、疲れ果てている今日このごろ。
 普段親不孝を重ねている不肖のひとり娘としては、こんな時こそ両親を力づけたい。
 ウチの両親が一番喜ぶモノといえば、なんといっても孫である。
 どんなに機嫌が悪くても孫の顔さえ見れば笑顔全開、頬緩みっぱなし。
 隙さえあれば飯を食わせたがり、無闇に小遣いをやるという甘やかしっぷり。たまには娘にも小遣いをくれと言いたい。

 父曰く「世間では孫は可愛いと言うけれど、せいぜい小学校に入るころまでだと思っていた。ところが小学校に入ったらもっと可愛くなった。だけど中学生になったらもっともっと可愛い」。
 このていたらくである。

 私はひとりっ子で息子もひとりっ子なので、両親にとってはただ1人の孫。
 さぞ可愛いだろうとは思うが、身長180センチ弱、足のサイズは27.5センチ、うっすらヒゲすら生えてきたデカい中学生男子なのである。
 億劫がってろくに顔も洗わないというむさくるしくも埃っぽい孫を猫可愛がりする我が両親。ジジ馬鹿&ババ馬鹿、ここに極まれり。

 さて、そんな両親を元気づけるべく、ある計画を思いついた。
 中学生男子が赤ん坊だったころに撮影したビデオをMacで編集し、DVDに焼いて両親にプレゼントしようという大事業である。
 ほにゃほにゃと愛らしかった時代の孫のビデオを見たら、きっと両親も元気を取り戻すに違いない。
 題して「8ミリビデオDVD化大作戦」。いや、なんのひねりもない作戦名ですみません。