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 「ITな日々だぜ!」と意識してなくとも何かとITの世話にならざる得ない日々。先日、ウチの弟弟子が「彦いち兄さん、アタクシ、実にどうもアナログな人間なもんで、PCとかデジタルとかに世話になるこたぁないんじゃないかと・・・」と言いながら携帯のメールをマメに打っていた。「君は立派なデジタル君だよ~」と言ってあげた。いろんな場で何かとアナログ派とかデジタル人間とか分類される。僕自身きっちりと分類することはちょと苦手である。

 電子制御された交通機関を利用し、大量の電気を日々消費し、テレビのデジタル放送に頭を悩ませたり~の大都会の中で、「自分アナログ派っす!」「オレ、デジタル派でザマス!」というような分類がもはや意味のないものになってきたのかもしれない。

 分類は苦手だが、なんともいえないしみじみといい分け方があった。親しくさせていただいている写真家の佐藤秀明さん。大御所だが僕のような者にも優しく接して旅にもよくご一緒させていただいている。シルクロードの旅の途中、砂漠のオアシスのホテルで「人間はさぁ、イカ派とタコ派にわけられるねぇ。」と言った。

「イカ? タコ? ・・・どのあたりでわけるんですか?」
「タコ的なヤツと、イカ的なヤツだよ。」
「え!? わかりません・・・具体的には?」
「具体的なんてないよ。なんとなくだよ!(笑)」

 「なんとなく」なのだ。ある師匠にお稽古していただいた時「落語の間」を聞いたことがあったが、その師匠も「まぁなんとなくね」と言っていた。このなんとなくを掴むことが困難かつ喜びなのである。

 洗練された「なんとなく」でなく、僕の場合「のう天気ななんとなく」。だいたいのことはソレで済ますが、どうにもそれで済まされないこともいくつかある。移動もそのひとつ。仕事場になんとなく向かっても困る。