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 すでにWikipediaは一種の権威を獲得した、と思う。知りたいことがあればネットで検索するのは日常茶飯事。その結果、多くが高い確率で検索の上位にあるWikipediaのページを開いている。誰もが頼りにしている百科事典だ。

 検索の上位に出やすいのは、多くのWebページがキーワードにWikipediaへのリンクを付与していること(URLが定型でリンクしやすいためでもある)、百科事典としての知名度があるからクリックされる確率が高いことなどなど。Wikipediaを検索するためのツールやガジェットも豊富だ。これらの相乗効果でページのランクはますます上がる。

 Wikipediaはネットユーザーによる貢献の集大成であり、Web2.0の象徴的な成功事例だ。今ではとても慣れ親しんだものであるが、意外と知られていないことがあるので伝えておきたいと思う。

 毎日のように多くの人がWikipediaを開き、情報を信頼している。Wikipediaから引用してブログや文章を書く人も多い。宿題やレポートで参考にする子どもも多いだろう。

 だが「どこまで信頼していいだろうか」という警戒心は念頭においてもらいたい。

 すべてうのみにするのは危険である。その理由は追って述べるが、念を押しておくと「Wikipediaは信頼できない」ということを主張したいのではない。結論からいうと、Wikipediaにある内容はおおよそ信頼できる。だが完ぺきではない。

 Wikipediaでは記述の信頼性を高めるために日々多大な努力と貢献がなされ、壮絶な協議を通じて調整がはかられることもある。忘れないでいてほしいのは、こうした多大な努力があっても完ぺきではないし、誰も記事内容を保証しないということだ。その証拠にWikipediaの免責事項には「本サイトは、あなたに対して何も保証しません」ときっぱりと明言している。

 「まさか」と思う人は知っているだろうか。Wikipediaは不特定多数が参加している。誰もが新しい記事を書き、誰もが誰かの記事に変更を加えたり削除することもできるのだ。もちろん、あなたも。

 どうやって?それはとても簡単。試しにWikipediaにある何かの記事を開いてみるといい。画面の上に「編集」と書かれたタブがある。ここをクリックすれば記事全体の編集画面となる。見出しの隣にも「編集」と書かれたリンクがある。ここもクリックすれば見出しのある部分の編集画面となる。誰もが手軽に加筆修正できてしまうのだ。

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