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 韓国では全国あちこちで集団自殺が発生し衝撃を与えている。チョ・ナンガン(草なぎ剛)逮捕や人気俳優チュ・ジフンの麻薬事件ショックによってかき消されているが、不況で仕事がない、成績が思うように伸びないといった理由から、年齢も出身地も性別もばらばらの人々が3~4人ほど集まり一緒に自殺する事件が次々起きている。

 亡くなった人達は、みんないわゆる「自殺サイト」でつながっていた。「一緒に自殺する人を募集してます」、このような内容のコミュニティを通じて知り合った。自殺サイトには「一人だと気が弱くなって死に損なう可能性が高いので、一緒に死んでくれる人を集めている」という説明が書いてある。ポータルサイト側はモニタリングを強化してこの手のコミュニティを削除しているが、一度知り合ってしまえば後はメールや携帯電話でやり取りをするので、コミュニティサイトを削除しても自殺を止めることはできずにいる。

 自殺というキーワードを禁止語にしても、「小心者の集まり」、「人生相談」、「悩みを聞いてください」といった感じにタイトルを変えて立ち上げられるので、人の手によるモニタリングが必要で、瞬時に対応するのは難しくなっている。

 韓国の警察は自殺サイトを立ち上げた人を厳しく処罰すると発表した。早速、無職の男性を「自殺ほう助未遂」で捕まえた。この男性が企画した5人の自殺は、参加者の心変わりによって警察に通報され食い止めることができた。そのほかにも女子高生にコミュニティサイトやメールを通じて自殺する方法を教えたとして20代の男性が6ヶ月の実刑判決を受けている。

 自殺は大きな社会問題ではあるが、自殺する人が増えているのはインターネットに自殺サイトがあるからなんだ!といわんばかりの警察の態度は納得がいかない。

 何故若い人が死にたがるのか、自殺を予防するにはどうしたらいいのか、希望を持ってがんばろうと思える社会や国にするためにはどうしたらいいのか、もっと全体を見ることをしないまま、手っ取り早くネットのせいにしてしまうのは韓国政府の悪いくせなのかもしれない。自殺防止のための対策や予算は他の案件に押されて漂流し続けている。