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 日本でPCが現在の「1人に1台」でなく、一昔前の「一家に1台」の時代、PCを買うときには、とりあえずプリンターも一緒に買う人が多かったかと思う。それは「文書や写真や年賀状を印刷したい」というニーズがためだ。一方、中国のPC事情は、上海・北京などの大都市で「1人に1台」、内陸部の地方都市で「一家に1台」と「1人に1台」と「一家に1台」が混在している。しかし内陸部ですらプリンターをPCと一緒に購入する消費者は多いかといえばそれは少数派だ。電脳街にある、プリンターも販売しているレノボやHP(ヒューレット・パッカード)、サムスンの取り扱い店では、「PC本体を購入すれば同社製プリンターを格安で提供」といったサービスを行っているものの、電脳街でPC本体と一緒にプリンターも持ち帰るような消費者は滅多に見かけない。

 現在までのところは、中高年のPC・ネットユーザーの割合が非常に少なく、PC・ネット業界では「若者の利用者に人気」と「中国の利用者に人気」は同じ意味となっている。しかしこれから中高年のPC・ネットユーザーが徐々にだが増えていくだろう。そうなったとき、つまりPCが娯楽的製品から実用的製品へと定義付けが変ったときに、プリンターは今よりも日の目を浴びるだろう。

 目下のところ、中国で人気の周辺機器は、プリンターではなく、MP3プレーヤーと、USBメモリーと、チャット用のWebカメラ並びにヘッドセットだ。中国のPC市場・ネット市場は若者が牽引してきた。PCをエンタメ目的で購入した(実のところ「親に購入してもらった」が大半だ)若者は、ネットにつなぐや、まず若者に人気(=中国で人気)のチャットサービス「QQ」のアカウントを取得、テキストベースのチャットや、時にビデオチャットで友人と会話し、音楽検索サービスを利用して音楽をダウンロードし、それをMP3プレーヤーに入れ、音楽を持ち運ぶ。文書などのファイルは「USB」ないし「U盤(「ユーパン」と発音する)」と呼ばれるUSBメモリーで持ち運ぶ。CD-Rで持ち運ぶ人は超少数派だ。

電脳街の特設テントで売られるMP3プレーヤーやフラッシュメモリー類。
電脳街の特設テントで売られるMP3プレーヤーやフラッシュメモリー類。
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