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 Winnyに代表されるピアツーピア(P2P)ソフトは、セキュリティ対策の面から見ると「あってはならない」ものとされています。確かに、P2Pソフトで入手できるファイルの多くにはウイルスが含まれています。そのウイルスに感染すると自分のパソコンにあるすべてのファイルを不特定多数に公開してしまうかもしれないからです。また、著作権上問題のあるコピーされた動画などを集めてばらまく行為そのものにも問題があります。企業などではP2Pは触れてはいけない悪のソフトとして教育が行き届いており、「そんなの入れたことない」という方がほとんどでしょう。

 しかしながら、P2Pソフトは我々「大人の考えるよりも」若者にはもはや一般的となっているのです。日本語による解説本が本屋さんで簡単に手に入ったり、インターネットを検索すればダウンロードから「ポート開放」まで親切に説明されたページが数多く公開されています。そんな環境ですから、若者が使っていても何ら不思議なことはありません。入社してくる新人などは「日常的に使っている」ものだったりするのです。彼らがインターネットを始めたころからP2Pソフトは存在するので、罪悪感が特にないわけですから、会社でもあるいは自宅でも平気でP2Pソフトを使おうとします。

 P2Pソフトは危険であることは確かですが、若者には普通のソフトとなってしまっている現状を我々は受け入れる必要があります。つまり、若者が使っている私物パソコンには入っていて当然と考える必要があるのです。何も特別な存在ではありません。

 自宅からWinnyで情報漏えいという典型的な例の多くが、「息子が使っていた」「家族が使っていた」というものです。まじめに仕事をしているお父さんのしらないところで何の罪悪感もなしにP2Pソフトが使われているのです。

 最近、私はP2Pソフトを使わせないことを徹底させることには限界があると思っています。お父さんが自覚していても、家族と共有しているパソコンの場合は管理も行き届かないでしょう。例えP2Pソフトを見つけて削除してもまた入れてしまうのは時間の問題です。