PR

 IT機器オンチを自認する友人に「iPhoneで文字情報のカット・アンド・ペーストができるようになるんだよ」と得意げに話したら、「え? なんで(今ごろ?)」とけげんな顔をされた。確かに、今どきのケータイでカット・アンド・ペーストができないなんて使い物にならない。

ようやく「一人前」を超えるiPhone

 ご存じの通り、iPhoneは並のケータイではない。ほとんどのWebサイトをPCと同等にブラウズでき、GPSユニットやカメラなど組み込みの機能を自前のアプリケーションに仕立てることができる、メモリーが最大で16GB(新機種では最大32GBに拡大)もある、など、他のケータイとは一歩も二歩も先を行く。しかし、一般の人にとって最も必要な基本的な機能、例えば、冒頭の「カット・アンド・ペースト」機能、不在着信の呼び出し継続時間の表示、履歴の選択削除などの重要な機能が備わっていなかった。

 ケータイとして使いたい人にはとても一人前とは言えなかったiPhoneが、新しいOS、3.0になると、ようやく一人前に成長する。いや、他の機能が2人前くらいはあるから、合わせると確実に「一人前」は超える。う~~ん、いや、まだ履歴管理など基本機能の強化がないから、ある面、一人前以下だなあ…(図1)。

図1 文書を書いたり、メールを書くモバイル端末には必須の機能、「コピー・アンド・ペースト」機能がようやく入る。アプリケーションを越えて動作するから、Webページからの情報をメールで報告するなどということがようやくできるようになる(アップルがiTune Store経由で配信しているWWDC 2009のビデオから)
図1 文書を書いたり、メールを書くモバイル端末には必須の機能、「コピー・アンド・ペースト」機能がようやく入る。アプリケーションを越えて動作するから、Webページからの情報をメールで報告するなどということがようやくできるようになる(アップルがiTune Store経由で配信しているWWDC 2009のビデオから)
[画像のクリックで拡大表示]

 米国時間の6月8日、サンフランシスコで開かれた開発者向けの会議WWDC 2009は、そんな悲喜こもごもの感慨を抱かせてくれるイベントだった。