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 KDDIと沖縄セルラーが先月末に発表したau携帯電話の有料サービス(月額105円/2010年5月末までは無料)「EZ安心アクセスサービスカスタマイズコース」(下図左)は、来週6月16日から提供開始されます(KDDI発表資料)。他社に先駆けて昨年9月に「アクセス制限カスタマイズ(下図右)」を発表したNTTドコモは、今年1月より既にサービスを開始していますし(NTTドコモ発表資料)、ソフトバンクモバイルもこの夏から年齢別のフィルタリングコースを提供する予定となっています。

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 携帯電話会社がフィルタリングを詳細に設定できるサービスを提供する背景には、一本化された定義・仕組みでは、年齢・判断力や保護者の考え方の違いなどによる個々人のニーズに対応できないことがあります。子どもたちそれぞれが必要とするサイトへのアクセスができないという“不便”なケースも多々生じており、18才未満が使用する携帯電話は、たとえ保護者名義であってもフィルタリングが義務付けられているる現在でも、加入率が8割、9割に届かないという状況になっています。

 今、自治体や教育関係者などで、フィルタリング(特に注目されているのは携帯電話)についての多種多様な議論が巻き起こっているようです。中には、「抜け穴を完璧にふさぎ、問題が少しでも見受けられるサイトはシャットアウトしなければ!」という偏った意見が中心になっているケースもあるようです。が、フィルタリングから解き放たれる年齢になったとき、18歳まで保護され続け抵抗力の育っていない子どもたちは、免疫(=経験)が全くないままインターネットのさまざまなトラブルと突然出くわしてしまうことになるわけで、考えるだけでもゾッとします。さらに、そういった子も、正しい判断力を養ってきた子たちとネットワークでつながっているのですから、免疫のなかった子たちが巻き込まれてしまうかもしれないトラブルはネットを通じて周囲の人たちに広まってしまうという結果を生んでしまいます。

 それなのに、なぜ無菌状態にしたいと思ってしまう人たちがいるだろうか? と考えると、これまた、多種多様なニーズそれぞれに合わせられるフィルタリングがないからという結論に達するわけです。

 でも、フィルタリングがニーズを満たしてくれたとしても、ネット上のコミュニケーションそのものが安全になるわけではありません。そこには、善意や悪意も含む、さまざまな意思を持った多くの人がいるわけです。私たちが住む現実社会と同様、コミュニティサイトにも治安のための監視やパトロールが不可欠なのです。なかなか見えにくい数字も交えて、今回はコミュニティサイトの監視・パトロールの実情をお話しします。