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ユーザーから隠れた状態でインストールされたPCの操作をすべて記録

 スペクタープロは、インストールされたパソコンの操作を自動的に記録する。例えば、ある社長が、会社にある10台のパソコンを監視したいとしよう。この場合、社長はスペクタープロを10本購入し、監視対象のパソコンにインストールする。10人の社員は、社長から監視ソフトがインストールされていることを知らされるが、起動方法は知らされない(後述するステルスモードというモードでインストールすると、各社員は自分のパソコンにインストールされているスペクタープロの存在そのものを確認することができない)。

 各パソコンにインストールされたスペクタープロの起動方法を知っているのは、社長1人である。社長は「どうも社員Aが怪しい」と思ったら、社員Aのパソコンの前に座り、スペクタープロを起動して、その操作履歴を確認することになる。

 このように、スペクタープロは、個々のパソコンにインストールして使用するスタンドアローン型のプログラムである。したがって、記録された履歴を確認する際は、個々のパソコンで操作する必要がある。ただし、後述するように、LANで接続されたパソコンの操作履歴を、ネットワーク越しにチェックする機能も用意されている。

 インストールそのものは、特に難しくはない。設定が必要なのは、以下に示す3つだけだ。

インストール時に設定する項目。ホットキー、パスワード、セットアップの種類を指定する
インストール時に設定する項目。ホットキー、パスワード、セットアップの種類を指定する
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◆ホットキー……スペクタープロを起動するキーの組み合わせ。インストールするパソコンごとに設定する。初期設定は[Ctrl]+[Alt]+[Shift]+[S]キー。変更するには[変更]ボタンをクリックする。社長は知っているが、個々の社員は知らない(知らせてはいけない)。
◆パスワード……スペクタープロ起動時に入力するパスワード。インストールするパソコンごとに設定する。前述のホットキーで起動するとパスワードが求められ、正しいパスワードを入力した場合だけスペクタープロが起動する。パスワードを知っているのは社長だけで、個々の社員は知らない(知らせてはいけない)。
◆セットアップの種類……[表示]だとスペクタープロのアイコンがタスクトレイに表示され、プログラムの一覧でもその存在を確認できる状態でインストールされる。[ステルス]だと、プログラムの存在が隠され、アイコンも表示されない。

 また、インストールの最後には、以下のような確認メッセージが表示される。

インストールの最後には、このような確認のメッセージが表示される
インストールの最後には、このような確認のメッセージが表示される

 これは、「インストールしたパソコンを使うユーザーに、監視していることを知らせてください」というメッセージだ。つまり、スペクタープロは、必ず相手(監視される人)の了承をとった上でインストールすることが前提となる。

 ただし、ソフトウエアそのものがメッセージを出すわけではないので、口頭や文書で相手に知らせる必要がある。相手に知らせない場合は、プライバシー侵害の問題が発生する可能性があるので、ここは重要なポイントだ。

 なお、試したところ、インストール時に1つ問題が発生した。試用機にインストールしていた「avast!」というウイルス対策ソフトが、スペクタープロのインストーラを不正ソフトと判定し、インストールできなかったのである。そのため、ウイルスに感染しないよう、一時的にパソコンをネットワークから切断し、ウイルス対策ソフトを無効にしてからインストールして、ウイルス対策ソフトを再び有効にする処置をとった。ウイルス対策ソフトによっては、同様の現象が起きる可能性を指摘しておきたい。