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健語の結論

 情報漏洩対策、パソコンの私的利用に頭を痛めている小規模企業の経営者や、個人情報を扱う部署の管理者にとって、スペクタープロが非常に魅力的なツールであることは間違いない。ただし、使い方を誤ると、社員からの信用を失う危険がある。信用失墜にとどまらず、プライバシー侵害として、訴えられないとも限らない。どんなにパソコンは社のものだとしても、くれぐれも使い方には注意してほしい。利用するときは、必ず社員の同意をとるようにしたい。

 また、家庭で利用する場合も、使い方を誤ると家族の絆を壊しかねないので、くれぐれも慎重に。しかし、例えばだが、子どもが出会い系サイトの被害に遭っているといったケースでは、子どもを救う強力なツールになりうる。諸刃の剣としての特性を、十分理解した上で活用してほしい。

 なお、管理者の観点から見ると、スペクタープロの機能はまだまだ改善の余地があると思う。個々のPCでホットキーを押してスペクタープロを起動してから情報を表示するため、社員が利用している最中には使えない(社員が席を外したり、休んでいるときチェックすることになる)。ネットワーク越しのチェックでも、複数台のPCをまとめて見ることはできない。100台を超えるような規模での導入になると、このあたりがネックになりそうだ。

 ただし、操作は記録されているので、何かあったとき証拠がしっかり残っているという安心感はある。また、記録されているという事実は、間違いなく情報漏洩や私的利用の抑止力として働くだろう。

 最後になったが、スピードが気になる方も多いと思う。すべての操作を記録する以上、記録処理にリソースを消費するばずだから、スピードは確実に低下する。私も、インストール直後は、テキスト入力やWebの閲覧、ファイルのアップロードなどが少しもたつく印象を受けた。あくまで体感的な印象だが、5~10%程度のスピード低下という感覚だった。ただし、約10日間ほど使い続けるうちに、ほとんど気にならなくなった。したがって、最初からインストールされていれば、まず気づくことはないと思う。